見逃せないパフォーマンス“日経平均高配当株50指数”に投資するには?

投資をする日本の皆さんにとって一番親しみのある指数といえば、“日経平均株価”ではないでしょうか。日経平均株価とは、日本経済新聞社が東証プライムに上場する企業の中から、業種などのバランスを考慮して選定した日本を代表する225社の平均株価です。「日経平均株価」「日経225」などと呼ばれることもあり、ニュースでまず報じられ、日本の株式市場の大きな動きを把握する際に見られる代表的な指標です。では“日経平均高配当株50指数”はご存知でしょうか。


日経平均高配当株50指数とは?

日経平均高配当株50指数は、日経平均株価の構成銘柄のうち配当利回りの高い50銘柄から構成される、配当利回りウエート方式の株価指数です。定期的に銘柄の見直しが行われるため、銘柄の流動性が高いという特徴もあります。

具体的には、直近1年間の1日当たり平均売買代金から割り当てられた流動性係数で調整、構成銘柄の株価にウエート・ファクターを配当利回りに流動性を加味して構成銘柄の指数算出上のウエートを決定しています。

構成銘柄をチェック

構成銘柄を見ると、日本を代表するメジャーな企業が多くなっています。

足元では1月第5週の投資主体別売買動向で、外国人投資家は現物の買い越しを継続していることが見て取れます。1月累計では約2兆円の買い越しです。また個人投資家も買い越しで、新NISAスタートによる株式投資への資金の投入が反映されているようです。

日経平均をTOPIXで割って計算した指標である “NT倍率”は、市場全体の株価が上昇していく際に上昇するといわれています。一般的に10倍から12倍程度で推移するとされていますが、14.42倍に急拡大しています。

高利回り銘柄などが人気で、長期保有とみられる投資家の個別株への投資も増えているようです。個人投資家のNISAへの投資は長期投資を考えていることが多く、大型株を中心に恩恵があることが考えられます。また海外投資家も大型株を買うことが想定されますし、東証の取り組みもあって日本企業の資本コストを意識した経営も考えられる中で、日経平均高配当株50指数への投資は優位性があるといえるのではないでしょうか。

日経平均高配当株50指数に投資できるファンドやETFを紹介します。

Tracers 日経平均高配当株50インデックス

2024年1月31日に日興アセットマネジメントが運用するインデックスファンドであるTracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)が新規設定されました。すでに新NISA成長投資枠対象の商品となっています。信託報酬は0.10725%(税込)で、破格の低コストといえますし、高配当株の投資の選択肢としてかなり有力だと思います。分配金は奇数月分配で奇数月の各30日、年6回の分配となっています。分配金利回りは3.5〜4.5%程度とのこと。

年金を受け取っている方は偶数月に支給されることになっていますので、年金と合わせると毎月収入を得ることもできるでしょう。

NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信

NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(NF・日経高配当50 ETF【1489】)は、少額から買える高利回りETFで、こちらも新NISAの成長投資枠の対象となっています。今年から、従来の1口が30分割されたことで買いやすい金額となりました。2月12日現在の価格は2,085円です。分配金利回りは2024年末で3.6%、過去の平均は4.2%と高利回りですね。

次に、パフォーマンス面を見てみましょう。

2023年は総じてバリュー株が強い年でしたが、2024年に新NISAもはじまって、バリューや高配当株に資金があつまっているなかで、2021年からのチャートを見ると、NF・日経高配当50ETFがS&P500や日経平均より相対的に一番強いことがわかります。これはもちろん期間や比較対象にもより、2018年頃からだとS&P500が有利でした。この結果を踏まえて、日本のNF・日経高配当50ETFと米国株を併せて持つなど、ポートフォリオを組む上で選択肢となり得ると個人的には感じます。

高利回りかつ投資しやすい金額やチャートも上昇継続であることは魅力ですが、信託報酬は0.308%と米国ETFと比較すると高めなので、その点はご注意ください。

新NISAで非課税の恩恵を受けて高利回りの分配金を得られ、値上がりも見込める商品は魅力があると思います。気になる方はぜひご自身でも日経平均高配当株50指数について、また投資商品についても調べてみてください。この記事が皆様の投資の一助となりますように。

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