『不適切にもほどがある!』で注目 「聖子ちゃんカット」を披露したかわいすぎる女優たち

1986年と2024年をつなぐ“意識低い系”タイムスリップコメディとして放送の度に大きな話題となっているのが、いま放送中の金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系/毎週金曜22時)だ。劇中には昭和世代には懐かしく、Z世代には新鮮な80年代カルチャーの産物が続々登場。中でも劇中で女優の河合優実が披露したことで「かわいい!」と注目を集めているのが「聖子ちゃんカット」だ。ここではドラマやCMで聖子ちゃんカットになったかわいすぎる女優たちを紹介していこう。

そもそも聖子ちゃんカットとは、肩にかかる程度の長さのヘアスタイル。前髪を下ろして、サイドを外巻きカールのレイヤード、バックを内巻きにして独特のフォルムを作っているのが特徴だ。1980年代の前半、レコードデビュー直後からアイドルとしてお茶の間の人気者となっていた歌手・松田聖子がこのヘアスタイルをしていたことから聖子ちゃんカットと呼ばれるようになり、当時の若い女性たちはこぞってこの髪型を真似していた。

令和に聖子ちゃんカット再評価を巻き起こしているのが『不適切にもほどがある!』で主人公・小川市郎(阿部サダヲ)の一人娘・純子を演じている河合。6月には主演映画『あんのこと』の公開も控えている若手実力派の彼女が演じる純子は、高校2年生・17歳の不良少女。市郎とは日々、口汚く罵り合っているが、グレた理由は、最愛の妻・ゆり(イワクラ)を病気で亡くし、毎晩のように涙を流していた市郎の気をそらすため。亡くなった母を大切に思い、市郎も気遣う孝行娘の一面も持っている。

今年は坂口健太郎と共演するNetflixオリジナルシリーズ『さよならのつづき』の配信も控える有村架純は、『不適切にもほどがある!』でも脚本を務めている宮藤官九郎作による2013年放送の連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK総合)で聖子ちゃんカットを披露。彼女が演じたのは、小泉今日子ふんする主人公・アキ(能年玲奈 ※現在は「のん」)の母・春子の青年期。アイドルを目指すものの夢破れた春子を演じ、登場シーンは限られていたものの視聴者に鮮烈なインパクトを与えた。そんな有村は、4年後に放送された連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK総合)で主演に抜てきされることになる。

清野菜名浜辺美波今田美桜

賀来賢人が主演を務め、福田雄一が脚本・演出を手がけて劇場版まで製作された2018年放送のドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)は、物語の時代背景が80年代初頭に設定されているだけあって、女性キャラクターの聖子ちゃんカット率は高い。

清野菜名が演じた本作のヒロイン・赤坂理子は、主人公・三橋(賀来賢人)へ思いを寄せる女子高生。スマートな着こなしの制服姿と聖子ちゃんカットの組み合わせは“清純”を絵に描いたような佇まい。しかし武道家の一人娘だけあり、正義感と腕っぷしが強いというギャップのあるキャラクターだ。ドラマでも理子役の清野はアクションシーンに臨み豪快かつスピード感あふれる身のこなしを披露している。

ドラマ『今日から俺は!!』は、エピソードごとに豪華なゲスト俳優が登場するのも見どころの1つとなっていた。第8話では三橋が3年生に進級。冒頭シーンでは、ゲストの浜辺美波演じる新入生が聖子ちゃんカット×セーラー服姿で登場。三橋を見つめる彼女が「えぇ! やだ…カッコいいぃぃ! 金髪じゃん!」と絶叫する姿が描かれていた。

また、第5話ではAKB48元メンバーで、女優の島崎遥香がゲストとして登場した。代々木公園そばの歩行者天国でラジカセを囲みディスコミュージックに合わせて踊る「竹の子族」として、ド派手な衣装と聖子ちゃんカットで劇中に登場。1980年代初頭の東京を席巻した若者カルチャーを体現していた。

また、女優の今田美桜は2019年12月から放映されたタマホームのCMで聖子ちゃんカットを披露。CMは昭和の音楽番組を彷彿とさせる映像に仕上がっていて、バックダンサーを従えた今田が、レトロなワンピース姿で弾ける笑顔とウインクを披露。さらに彼女による80年代アイドル風のダンスや元気な歌声も収められていた。

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