松山英樹はパットに手ごたえ 「悪いところがほぼなかった」

9位で大会を折り返した松山英樹。パットの感触も上向きつつある(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 2日目(16日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

15位でスタートした第2ラウンドは、4m超えのバーディパットを決めてスタートした。「パターは…うん、良いところが多かった」と、松山英樹は1イーグル2バーディ、1ボギー「68」で2日目を終了。グリーン上の安定感が戻り、通算5アンダーの9位と好位置で週末を迎える。

「短いパットも外しましたけど」と取りこぼしたホールもあったが、長いパーパットが残ってもピンチに感じさせない一日だった。前半5番は10m弱から寄せてパーセーブ。14番(パー3)も、上の段から10mの距離を“OK”に寄せ、18番は下り2.5mのパーパットを決めきりスコアを崩さなかった。

距離のあるパットを確実に寄せた(撮影/田辺安啓(JJ))

スコアへのパット貢献度を示すストローク・ゲインド・パッティングは、初日の0.136から0.854に改善。「悪いところはほぼなかった、良いストロークができていたなと思います」とパットへの手ごたえを口にしつつ、ショットに関しては言葉を濁す。

この日はフェアウェイキープ率35.71% (5/14)と、ティショットで悔しさを表すことが多かった。それでも、9番と13番はラフからグリーンを捉えるショットで歓声を浴び、11番(パー5)はフェアウェイからピン手前1.2mに2オンしてイーグルを奪った。

ラフに入れるショットも多かったが粘り強くプレー(撮影/田辺安啓(JJ))

今週で4連戦目のスケジュールを組む中、「ショットもアプローチもパターも、なんとなくイメージはできている。それに対してどうアプローチすればうまくいくかを考えている」と試行錯誤を続けている。先週まで、試合中にほぼ全ショットを前に続けていたテークバックを確認する動きも徐々に減ってきた。初日にダブルボギーが1つ出たが、2日間でボギー2つはフィールド3番目の少なさ。取り組みが徐々に安定感と成績に表れつつある。

グリーンを外しても巧みなショートゲームでカバー(撮影/田辺安啓(JJ))

2日目を終えて首位を独走するパトリック・カントレーとは8打差だが、2位グループとは3打差につけている。「タフなコースなので粘り強くいきたい」。今季初のトップ10フィニッシュに迫る先に、優勝争いも見えてきた。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/谷口愛純)

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