“日の丸常連”ウイングの馬場雄大…アジアカップ予選は「まずはロスター入りが目標」

2月16日、「FIBAアジアカップ2025予選Window1」に向けた男子日本代表(FIBAランキング26位)の直前合宿が開催され、長崎ヴェルカの馬場雄大がメディア対応を行った。

冒頭でトム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)らコーチ・スタッフ陣とのやり取りについて聞かれた馬場は、「自分たちの強み、弱みは正確に説明してくれている。僕たちは彼らの言うことを実行するだけかなと思います」とコメント。続けて「選手たちは楽しむことを忘れないで、彼らの求めるバスケットボールをするだけです」と笑顔を見せた。

今回も熾烈な代表争いが予想されており、馬場は「本当に良いメンバーが揃っていてモチベーションもありますし、まずは12人に入ることが目標」と自身の立ち位置を説明。代表の常連としてチームを支えてきた馬場だが、ロスター入りに向け油断のない姿勢を見せている。

今シーズン、海外から日本に主戦場を移し、長崎の主力として活躍している馬場。これまでは「そこまで1試合における重みは感じていなかった」とした一方で、Bリーグでは「勝つも負けるも自分次第」とさらに責任感が増しているという。

「1試合に臨む覚悟はアメリカにいたときより増えていると思いますし、そこに関しては大きな大会で一番必要になってくると思うので、そこを養えているというのは自分にとってプラスになっていると思います」

NBAで活躍を披露している八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)については「もし(代表に)彼が参加してくれるのであれば、すごい楽しみ」と期待を寄せる。2人が最後にプレーしたのは東京オリンピックが最後であり、「彼(八村)のレベルもすごく上がっていると思うので。プラスになることしかないですね」と、馬場は中学時代にも共闘していたフォワードについて語った。

また、ホーバスHCが掲げる「パリ2024オリンピック」ベスト8進出という目標には「五輪で結果を出せていないので。まずは目の前の敵と戦うことが一番かなと思っていて、それを言葉として表現するのであれば予選突破ということになるかなと思います」と、馬場は指揮官の言葉を肯定している。

開催国として挑んだ東京五輪では12チーム中11位の結果に終わり、「ボコボコにやられて、世界のレベルを痛感した」と当時を振り返った馬場。それでも徐々にチーム力を伸ばし、昨年のワールドカップでは“戦える自覚”をつかんだこともあって、パリ五輪には「どこまで自分たちが世界を相手に戦えるのか」という気持ちを持っているという。

2月22日にグアム代表(同76位)、25日に中国代表(同29位)と対戦する日本。夏のオリンピックに向けた試金石としても、まずはチームが目指すスタイルを体現して勝利をつかみたいところだ。

【動画】主力フォワードとして長崎をけん引する馬場!

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