白湯やコーヒーにちょい足ししたい食材とは?冬こそ意識したい「温飲活」

冬は汗をかきにくいため、水やお茶を飲む量が減ってしまいがちです。しかし水分摂取量が足りないと、体調を崩してしまう原因になることも。そこで今回は冬に効果的な水分摂取の方法やおすすめのホットドリンクレシピを紹介します。

※本稿は2024年1月17日に行われたサーモス主催「プレスセミナー&温飲活試食会」をもとに構成しています。

体を温める食材をちょい足し!こまめに飲む!「温飲活」

冬の水分摂取の方法として、今回紹介するのは“温飲活”。イシハラクリニック副院長の石原新菜先生によれば、体を温める食材をちょい足ししたり、温かいドリンクをこまめに飲むことで健康リスクを低減できるのだそう。

体を温める食材としてはショウガがよく知られていますが、ほかにも次のようなものがあります。いつもの飲み物にちょい足ししてみましょう。

●体を温める食材

ショウガ、ハチミツ、シナモン、黒糖、カカオ(ココア、チョコレート)など

●体を冷やす食材

白砂糖など

温飲活におすすめ!「ハニージンジャーティー」の作り方

具体的にどんなものを飲めばいいのか、おすすめのレシピを紹介します。

■作り方

1. 温かい紅茶(ストレートティー)400mlにハチミツ大さじ1を入れてよく混ぜる

2. すりおろしショウガ(適量)、または市販のショウガパウダー1gを加え混ぜて完成

ハチミツを入れることでコクと甘さが加わり、ショウガのピリッとした風味がよいアクセントになります。

同様に、ココアにハチミツとショウガを加える「ハニージンジャーココア」もおすすめです。いずれもハチミツやショウガの量は好みで調整してOK。

白湯やコーヒーに合うちょい足し食材は?

体を温めるために毎朝、白湯(さゆ)を飲んでいるという人も多いのでは? その白湯に、レモンやハチミツ、黒糖、ショウガ+クミン、シナモンなどを加えてみましょう。より体がぽかぽかしてくるはず。

マグカップ2杯分のお湯にレモン果汁大さじ1を入れればレモン白湯に、ショウガパウダーを入れればショウガ白湯になります。

一方、温飲活で注意したいのがコーヒーです。

コーヒーに含まれるカフェインは血管を収縮させて体温を下げる効果があるので、飲みすぎはNG。もしコーヒーを飲むなら、シナモンやハチミツをプラスしてみてください。いつもと違った味わいや風味を楽しめて、体を温める作用もプラスできます。

温かい飲み物をこまめに飲むと体全体がぽかぽかに!?

最後に、もう少し温飲活の背景や効果について説明しましょう。

厚生労働省が推奨する1日当たりの水分摂取量(飲み水)は、体重60kgの人の場合は約1.2リットル。しかしサーモスが全国の20代~50代の男女を対象に行った調査では、冬の水分摂取量は全体の69%が1.0リットル以下という結果に。多くの人が推奨される量の水分を摂取できていない現状があります。

先述の石原先生によると、体内の水分量が少なすぎるとうまく汗をかけず、体温調節ができなくなって冬でも熱中症になるケースがあるそう。

また血液中の水分量が少ないと血液もドロドロになり、免疫細胞の循環も悪化。さらには皮膚の乾燥でかゆみが生じやすくなるなど、さまざまな健康リスクがあります。逆にしっかり水分を摂っていると、喉や鼻など粘膜の乾燥を防ぐことができ、感染症予防にもつながるとか。

またサーモスが行った調査では温かい飲み物を継続して飲んだ人は、体の末端(手足の指先)までしっかりと温まっていることがわかりました。手足には毛細血管が多数存在しており、血管を拡張・収縮させることで体温調節を行っています。手足の指先まで温まることで体全体の血行が良くなる効果も。

体を温める食材をちょい足しして、こまめに水分摂取する“温飲活”。「そういえば最近、水分摂取を忘れていたかも…」と思い当たる人は、ぜひ意識して取り入れてみてください。

(ライター/富士みやこ)

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