五輪=カナダが異議申し立てへ、ワリエワ失格も4位変わらず

[16日 ロイター] - カナダ・スケート連盟は16日、2022年北京冬季五輪のフィギュアスケートでカミラ・ワリエワがドーピング違反により失格処分となったことによる団体競技の順位変更について、国際スケート連盟(ISU)に異議申し立てを行うと発表した。

ワリエワは団体でロシア・オリンピック委員会(ROC)の1位に貢献したが、大会中にドーピング違反が発覚。その後、長らく処分は決まらなかったが、1月29日になってスポーツ仲裁裁判所(CAS)が21年12月25日から4年間の資格停止処分と、その間の全ての成績を失格とする裁定を下した。

ワリエワの順位点が無効となったことで、当時2位だった米国が金、日本が銀に繰り上がりとなった。ただし、ISUは、ワリエワの点を差し引いた後でもROCの合計点が当時4位だったカナダより1点多いとの判断を下し、カナダは4位のままだった。

カナダ・スケート連盟は声明で、「失格者よりも順位が下だった選手の順位を上げる」という規則が適用されていないと主張。「規則と規定が一貫して公正に守られることが、フィギュアスケート競技の完全性にとって極めて重要と信じている」と述べた。

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