沖縄・豊見城市、春休み3日間延長 教員の業務環境改善が目的 始業式は4月11日に

 【豊見城】豊見城市教育委員会(瀬長盛光教育長)はこのほど、市立小中学校11校の春休み期間を従来より3日間延長すると決定した。教員の業務環境改善が目的で、従来なら4月7日までだった休みを10日までにし、始業式は11日に行う。

 新学級編成では配慮を要する児童・生徒の情報交換をし、新しく赴任した教員は学校運営方針の確認、机やロッカーへの名札張り付けといったさまざまな業務がある。春休み期間の拡大で教員に時間的余裕ができることできめ細かい対応ができ、児童・生徒のためにもつながるとしている。

 これまでも余裕がないという意見があったため、市教委が昨年12月の校長会で提案。1月5日の校長会で意見を募ったところ、反対意見はなかった。市教委は同17日、期間延長の方針を小中学校に伝えた。

 市教委では今回は試験的な実施と位置付けており、今後、教育指導要領を根拠に定める標準授業時数の確保への影響などを検証。25年度の実施の有無を検討する。

 那覇市教委は来年度以降の期間延長を決定。土日を挟むかなど、年度によって異なるが6日間延長する。(南部報道部・又吉健次)

(イメージ写真)黒板

© 株式会社沖縄タイムス社