フィリーズが盗塁王3度のメリフィールドを獲得へ 1年800万ドル

日本時間2月17日、フィリーズがブルージェイズからFAとなっていた35歳のベテラン、ウィット・メリフィールドと1年800万ドル+球団オプション1年の契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。関係者によると、今季の年俸は700万ドルで、来季の契約は年俸800万ドルの球団オプション(またはバイアウト100万ドル)。よって、メリフィールドには800万ドルが保証される。また、出来高の条件をクリアすることによって、メリフィールドは2年間で最大1660万ドルを得られるようだ。

メリフィールドはオールスター・ゲーム選出3度、盗塁王3度、最多安打2度の実績を持つベテラン。メジャー8年目の昨季は145試合に出場し、打率.272、11本塁打、67打点、26盗塁、OPS.700をマークした。フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長は「外野手を獲得したいが、FAの外野手は出場機会の保証を望むから難しい」と語っていたが、二塁と外野(主に左翼)を守ることのできるメリフィールドであれば、出場機会もそれほど問題にはならないだろう。

そもそも、ドンブロウスキー編成本部長が外野手の補強を目指していたのは、正中堅手に抜擢されるヨハン・ロハスが1年間を通してレギュラーを務められるかどうかが未知数だからである。また、正左翼手のブランドン・マーシュが左ひざの手術を受け、開幕に間に合うか微妙な状況となっている。フィリーズは「マーシュは開幕に間に合う予定」と発表しているが、メリフィールドの獲得はマーシュが間に合わなかった場合に備えた保険の意味も込められているのだろう。

もしマーシュが開幕に間に合わなければ、フィリーズはメリフィールドを左翼手として起用することができる。また、ロハスが苦戦するようであれば、マーシュを左翼から中堅に戻し、メリフィールドを左翼に置くことができる。マーシュもロハスも期待通りに活躍するようであれば、メリフィールドは二塁と左翼を兼任しながら対左腕要員として起用されることになるだろう(正二塁手のブライソン・ストットと正左翼手のマーシュはともに左打者)。

なお、控え外野手のクリスチャン・パチェとジェイク・ケイブは外野の4番手・5番手として開幕ロースター入りが見込まれていたが、メリフィールドの加入で枠が1つ減少。2人ともマイナー・オプションが切れているため、開幕ロースターに残れなかった場合、チームを去る可能性が高くなった。

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