フィリーズ・ボームが年俸調停に勝利 今季の年俸は400万ドルに

日本時間2月17日、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者はアレック・ボーム(フィリーズ)が年俸調停に勝利したことを報じた。今季の年俸としてボームが400万ドルを希望していたのに対し、球団側は340万ドルを提示。合意に至らず年俸調停が行われ、選手側の主張が認められた。現在27歳のボームは今オフ初めて年俸調停権を取得。メジャー4年目の昨季の年俸は74万8000ドルだったが、年俸調停権を取得したことで5倍以上の大幅アップとなった。

ボームはメジャー4年目の昨季、145試合に出場して打率.274、20本塁打、97打点、4盗塁、OPS.764をマーク。2020年に44試合で打率.338を記録する鮮烈なデビューを飾ったあと、フルシーズン1年目の2021年は115試合でOPS.647と苦戦したが、2018年ドラフト全体3位指名のポテンシャルを徐々に発揮し、年々成績を向上させている。

ボームがFAになるのは、3年後の2026年シーズン終了後のため、フィリーズとしては焦る必要はないが、今季の活躍次第では早期の契約延長が検討される可能性もある。フィリーズは過去に、大砲ライアン・ハワードと2008年に年俸調停を行ったあと、2009年に2年連続の年俸調停を回避し、3年5400万ドルの契約を結んだこともある。同様の形で、ボームのFA時期を先延ばしにするような複数年契約が結ばれる可能性は残されている。

本格的なキャンプインが近付いているなかで、メジャー各球団の年俸調停はほぼ終了しており、まだ年俸調停を終えていないのはタナー・スコット(マーリンズ)だけとなった。昨季の年俸が282万5000ドルだったスコットは、今季の年俸として570万ドルを希望。一方、球団側は515万ドルを提示している。なお、今オフはここまで、ボームを含めて14人の年俸調停の結果が出ており、選手側が8勝、球団側が6勝となっている。

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