中山雄太所属のハダースフィールド、残留へ向けた新監督を発表…ブライテンライター氏が就任

日本代表DF中山雄太が所属するハダースフィールドは15日、新監督にアンドレ・ブライテンライター氏が就任することを発表した。契約期間は2026年夏までと伝えられている。

今季、ハダースフィールドは昨季終盤からチームを率いていたニール・ウォーノック(現:アバディーン)体制でスタートしたものの、新たなオーナー下での方向性が定まるまでの短期契約だったため、シーズン開幕後の9月にはダレン・ムーア新監督を招へい。しかし、ムーア体制ではわずか3勝と安定感を欠き、チャンピオンシップ(イングランド2部)で残留争いに巻き込まれていた。このような状況を受け、クラブは1月末にムーア監督の解任を決断。以降はジョン・ワーシントン暫定監督が指揮を執り、クラブは後任探しに着手していた。

新たにハダースフィールドを率いることが決まった現在50歳のドイツ人指揮官は、現役時代にハノーファー、ハンブルガーSV、ホルシュタイン・キールなどのクラブで活躍。現役引退後は指導者に転身し、古巣のハノーファーやシャルケなど母国のクラブを中心に指揮を執った。2022年夏にはホッフェンハイムの監督に就任したものの、シーズン終了を待たずに解任が決定。以降はフリーの状態が続いていた。

ハダースフィールドのオーナーを務めるケヴィン・ネーグル氏は、ブライテンライター氏の招へいを決めた背景を次のような言葉で説明。新監督に期待を寄せた。

「アンドレをクラブに迎え入れることができ、非常に嬉しく思っている。今回のプロセスに着手した際、監督に求める要素は非常に明確だった。その筆頭に挙げられていたのが、勝利するためのカルチャーを植え付けること。具体的には、試合前そして試合中であろうと、すべての試合で勝点3を獲得するために大胆な選択肢を取ることを恐れない。また、ハイテンポで、主体的にアクションを取るスタイルが好きなサポーターを興奮させるようなサッカーを提供することだ」

「アンドレはそれを実現する理想的な候補者だと信じている。彼の勝者としての資格は誰の目にも明らかであり、彼と話してみて、その知識の深さに非常に感銘を受けた。彼が我々の才能あるチームに与える影響を見るのが楽しみだ」

「ジョン・ワーシントン、ケビン・ラッセル、マイケル・トンジ、ニール・ベネットは、暫定体制でチームを率いて素晴らしい仕事をしてくれた。彼らへの感謝もここで表明したい。彼らは真のプロフェッショナルであり、彼ら自身だけでなく、クラブに関わるすべての人に誇りを与えてくれた」

また、クラブのスポーツディレクター(SD)を務めるマーク・カートライト氏も次のようなコメントを発表している。

「アンドレは、我々が監督を探すこととなった初期段階から非常に興味を持っていた人物だ。彼のヘッドコーチとしての実績は疑いようもなく、ドイツとスイスのいくつかのクラブでタイトルを獲得し、率いたクラブの昇格も経験している」

「彼のサッカー哲学は、私たちが次の監督に求めていたものと合致しており、この機会について話し始めたとき、彼のメソッドに対する自信は非常に明確だった。彼は、ヘッドコーチとしての資質がイングランドでも通用することを示すという決意を固めており、ケヴィンの将来へ向けた野心にも共感していた」

「アンドレは、今シーズンの残りの試合で我々のチームにポジティブな影響を与えるスキルを持ち、将来、我々のファンのために本当にエキサイティングなものを一緒に作り上げることができると信じている」

現在、ハダースフィールドはチャンピオンシップ第32節を終えた段階で7勝13分12敗を記録し、勝ち点「34」を積み上げて20位につけている。降格圏とのポイント差は「5」となっているが、ブライテンライター新監督は残留という最低限のミッションを達成できるだろうか。

【画像】ハダースフィールドがブライテンライター新監督を招へい

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