正遊撃手を探すマーリンズ 元首位打者アンダーソンにオファー提示

米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ホワイトソックスからFAとなっているティム・アンダーソンに対し、マーリンズがオファーを提示したようだ。マーリンズはユーティリティ・プレーヤーのジョン・バーティが正遊撃手候補の1番手という状況のため、今オフは正遊撃手候補の獲得を目指している。まだ今オフのFA市場でメジャー契約を1件も結んでおらず、待望の正遊撃手獲得が今オフの「FA補強第1号」となるかもしれない。

昨季のマーリンズは遊撃手が打率.227、7本塁打、40打点、OPS.578とさっぱり打てず、チームの弱点となっていた。現在30歳のアンダーソンは昨季ホワイトソックスで123試合に出場して打率.245、1本塁打、25打点、13盗塁、OPS.582と自己ワーストの成績に終わったものの、2019年から4年連続で打率3割をマークし、2019年には自己最高打率(.335)で首位打者のタイトルも獲得している好打者。オールスター・ゲーム選出2度、シルバースラッガー賞1度の実績を誇り、アンダーソンが例年通りの実力を発揮できれば、マーリンズにとっては大きな戦力アップとなる。

なお、マーリンズが興味を示している遊撃手はアンダーソンだけではなく、アダルベルト・モンデシーと契約交渉を行っていることも報じられている。また、遊撃のほかに一塁や三塁も守る内野のユーティリティとしてジオ・ウルシェラの獲得も検討しているようだ。いずれにせよ、マーリンズが遊撃のアップグレードを目指していることは間違いないだろう。

今オフにトレードで獲得したビダル・ブルハンやニック・ゴードンも遊撃を守ることができる選手だが、1年を通して遊撃のレギュラーを任せるのは現実的ではない。ホワイトソックスで不動の正遊撃手として活躍し、ワールド・ベースボール・クラシックのアメリカ代表にも選ばれた経験を持つアンダーソンは理想的な補強ターゲットと言えるだろう。アンダーソン自身は二塁や三塁など、遊撃以外のポジションを守ることにも前向きな姿勢を示しているが、マーリンズと契約した場合は、引き続き遊撃手としてプレーすることになりそうだ。

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