メッツがチェ・ジマンとマイナー契約 メジャー昇格で最大350万ドル

日本時間2月17日、韓国メディアはパドレスからFAとなっていた崔志萬(チェ・ジマン)がメッツとマイナー契約を結ぶことで合意したことを報じた。メジャー在籍時とマイナー在籍時で年俸が異なる「スプリット契約」となっており、メジャーに昇格した場合、出来高も含めて最大350万ドルを獲得できるという。韓国メディアは「メッツ、パドレス、ホワイトソックス、レンジャーズ、ナショナルズ、ブルージェイズと交渉し、出場機会やチーム内での序列を考慮してメッツを選択した」と報じている。

現在32歳のチェ・ジマンは2016年にエンゼルスでメジャーデビューを果たし、ヤンキース、ブリュワーズを経て、2018年途中から2022年までレイズの準レギュラーとして活躍した(その間に2ケタ本塁打を4度記録)。昨季はパイレーツの一員として開幕を迎えたが、左アキレス腱を痛めて思うような活躍ができず、夏場のトレードでパドレスへ移籍。パドレスでも左胸郭を痛めて故障者リスト入りし、結局シーズントータルで39試合しか出場できず、打率.163、6本塁打、13打点、OPS.624と不本意な1年となった。

メッツには不動の正一塁手として主砲ピート・アロンソがいるため、チェ・ジマンが一塁手としての出場機会を得ることは考えにくい。チェ・ジマンが「メッツには多くの出場機会がある」と判断したのは、指名打者に有力な候補が不在だからだろう。現時点ではDJ・スチュワートとマーク・ビエントスのプラトーン起用が有力だが、いずれも絶対的な存在とは言えない。オープン戦で活躍できれば、チェ・ジマンにも指名打者兼控え一塁手として開幕ロースター入りのチャンスはあるはずだ。

なお、韓国メディアは「メジャー6球団のほかに、日本の3球団からもオファーがあった」と報じている。しかし、チェ・ジマン自身が「まだメジャーでプレーしたい。スプリング・トレーニングで健康にプレーできることを証明できれば、チャンスはある」とアメリカ残留を希望したようだ。チェ・ジマンは「昨季は不本意な1年だった。新しい機会を与えてくれたメッツに感謝したい。故障は完治しており、必ずメジャーで活躍する」と意気込みを語っている。

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