インテルはセリエA首位独走、自信を示すラウタロ「今は強さを実感できている」…契約交渉にも言及

セリエA第25節が16日に行われ、インテルはサレルニターナを4-0で下した。試合後、インテルに所属しているアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスが『スカイ・イタリア』のインタビューに応じた。

サウジアラビアで開催されたスーペルコッパ・イタリアーナを制し、今季最初のタイトルを掲げたインテルは、セリエAでもここまでわずか1敗と好調をキープ。3シーズンぶりのスクデットに向けて首位をひた走っている。サレルニターナは現在最下位に沈んでいるものの、ホームではミランやラツィオから勝ち点を奪うなど、“強豪キラー”としても知られていた。だが、インテルはそんなサレルニターナ相手にも隙を見せることなく、17分にフランス代表FWマルクス・テュラムのゴールで先手を取ると、続く19分にはボックス左で反転したラウタロが見事なコントロールショットを沈める。オランダ代表DFデンゼル・ダンフリース、オーストリア代表FWマルコ・アルナウトヴィッチも追加点を挙げ、終わってみれば4-0とホームで完勝を飾っていた。

同試合で得点を決めたラウタロは、今季のセリエAでのゴール数が「20」に到達。2位につけるユヴェントスのセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチとの得点差は「8」まで広がり、得点ランキングでトップを独走している。

試合後、ラウタロは「高い位置からしっかりとプレッシングを続け、ボールを奪い返す。チームとして定められたやり方があり、どのよう試合でも同じように取り組むだけだ」とチーム戦術に自信を示した後、「リヤドでトロフィーを掲げられたことはとても嬉しかったが、僕らにはこれからも達成すべき目標がある。謙虚さを忘れず、今夜のような仕事を続けよう」と“王座奪還”へ向けて言葉を発した。

現在、インテルはセリエAで6連勝中、公式戦では8連勝中と絶好調だが、ラウタロ自身も「(シモーネ・)インザーギ監督と共に、成熟のためにたゆまぬ努力を積んできた。それが徐々に実ってきていて誇らしく思うよ。今はチームの強さを実感できている」と語る。20日にはチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグのアトレティコ・マドリード戦が控えているが、「CLもセリエAと同様に僕らが目指しているタイトルの1つ。全力で戦いたい」と意気込んだ。

また、現在ラウタロはインテルとの契約延長に向けた動きが盛んに報じられている。現行契約は2026年夏まで残っているが、2018年夏の加入後、インテルで公式戦通算269試合出場125ゴール41アシストを記録しているストライカーには、ヨーロッパのビッグクラブだけでなくサウジアラビアからも熱視線が送られている状況だ。このような背景から、インテルは早い段階でラウタロとの契約延長交渉に着手しており、自身も「間違いなく、僕らは近いうちに合意に達するはず」と語っていた。

サレルニターナ戦の後にもラウタロは契約延長について問われたが、「(ジュゼッペ・)マロッタCEOが話していた通り、僕らは共に正しい道を歩んでいる。僕の契約はあと2年半残っているし、1分1秒を争うような状況ではないんだ」と発言。インテルとの契約延長に向けて前向きな姿勢を明かしつつ、交渉の状況など具体的な発言は避けた。

【ハイライト動画】ラウタロが今季20点目!インテルがサレルニターナを粉砕

© 株式会社シーソーゲーム