外国産排除の店で戸惑う客 独スーパーの動画が話題

外国産が排除され、ドイツ産の商品だけが並ぶ店内で撮影された動画(エデカ公式ユーチューブから、共同)

 【ベルリン共同】外国産が排除され、自国ドイツ産の商品だけがまばらに置かれたスーパーで途方に暮れる買い物客―。移民排斥を掲げて支持を拡大する右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」への抗議行動が広がるドイツで、大手スーパーが多様性の大切さを訴えるために制作した動画が話題を呼んでいる。

 「コーヒーもチョコレートもありません」。店員は客に説明する。野菜や乳製品、パンなどはあるが、ほとんどの棚はスカスカだ。「普段食べているものが何もない」と戸惑う女性や、空の棚を前に立ち尽くす男性も。

 制作したスーパーのエデカは動画で「多様性がなければ、ドイツは貧しくなる」と訴える。

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