日本の資金拠出停止に再考を ガザ支援機関「協力必要」

オンラインでインタビューに応じたUNRWAのラザリニ事務局長=16日(共同)

 【ウィーン共同】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長は16日、共同通信のオンラインインタビューに応じ、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が4カ月以上続くパレスチナ自治区ガザの人道危機は「未曽有」の状況だと訴えた。UNRWAへの資金拠出の一時停止を表明した日本に対し「協力が必要だ」として再考を求めた。

 UNRWAのスタッフが昨年10月7日のハマスによるイスラエル奇襲攻撃に関与した疑惑を受け、日米欧など15カ国以上が資金拠出の一時停止を発表した。ラザリニ氏は疑惑を「非常に深刻」に受けとめているとし、調査が行われていると説明した。

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