往年の米レジェンド歌手 認知症患い家族が成年後見制度申請 「的外れで支離滅裂な発言」と医師も証言

ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソン(81)の家族が、成年後見制度を申請した。1月に妻メリンダ・ウィルソンさんが77歳で死去したことを受けて、家族らがブライアンの健康を懸念、申請書類には認知症を患う本人に代わって家族の代表者を正式に任命したいとしている。

ブライアンの家族はピープル誌にこう声明を発表している。「ブライアンの最愛の妻メリンダが亡くなったことを受けて、ブライアン、7人の子供、グロリア・ラモス、ブライアンの医師らと共に慎重な検討と相談をした結果、(そしてブライアンとメリンダが築いた家族間のプロセスにしたがって)長い間ウィルソン家の代表を務めるリーアン・ハードとジーン・シヴァーズがブライアンの共同後見人となることを取り決めました」「この決定は家族にとって極度の変化がないこと、ブライアンと家に住む子供たちの世話を、何年にも渡って家族を支えてきたグロリア・ラモスとその素晴らしいチームから在宅で世話されることを確実にするためになされたのです」

そして同声明はブライアンがこれからも家族や友人と楽しい時間を過ごし、現在のプロジェクトもこなしつつ、自分のやりたい事を選択し続けることになるとした。

ピープル誌が入手した申請書によると、ブライアンは「身体的健康、衣食住の個人的なニーズを適切に満たすことができない」状態で、日々の生活に関して妻のメリンダさんに頼っていたという。

更に家族はメリンダさんがブライアンの健康に関する「代理人」だったとし、メリンダさんの代わりを引き継ぐ人がいなく、後見人の任命を裁判所に求めたとしている。また、リーアンとジーンの後見人としての推薦に関しては、長年に渡りブライアンとメリンダさんと近しい関係を持っていること、及びブライアンが2人を信頼していること、リーアンはブライアンの「委任状による代理人」であることが挙げられている。

後見人として2人はブライアンの日々の生活を充実させ、家にいる間、可能な限り最良の世話をする予定だという。

一方申請書にはブライアンが、審問に出席できないことが記載、担当の医師がこう綴っている。「彼は非常に気が散りやすいです。周囲の状況や目的を認識していても、しばしば気が散ってしまいます」「突発的に的外れな、あるいは支離滅裂な発言をすることも頻繁です。注意力が非常に続かず、意図せず混乱を招き、状況に応じた礼儀を守れないことが多いのです」

更に医師はブライアンが「症状の進行」を遅らせる薬を飲んでいると続けた。

審問は4月26日に予定されている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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