【大磯 観光スポットレポ】地福寺 - 隠れた梅の名所!文豪・島崎藤村の眠るお寺

2月は梅の花が咲き誇る厳かなお寺

大磯町にある真言宗東寺派の地福寺に行ってきました。

今回は観光にも最適な駅から訪れるルートでご紹介します。

画像出典:湘南人

JR大磯駅を出て「Oiso Beach」のゲートを潜り、二股道の右手へ行きます。

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大磯迎賓舘を左手に通過します。

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この道は、大磯の歴史を感じられる散歩道で、「さざんか通り」と名付けられています。

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道中には、大磯の町の花・さざんか、町の木・黒松、大磯海水浴場が紹介されたタイルが道に埋め込まれています。

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今回の目的地・地福寺は、文豪・島崎藤村のお墓があり、大磯と島崎藤村に関する内容も紹介されています。

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タイルを辿り5分程歩いたところに地福寺はあります。

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境内に入ると、紅白の梅林がお出迎え。
樹齢100〜200年と言われる梅の木が20本程あります。

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境内の奥には、荘厳な出立ちの本堂があります。

地福寺の創建は、837年と伝えられている古いお寺です。

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普段一般公開はされていませんが、本堂には大磯町指定有形文化財の木造弘法大師坐像もあります。

大磯町指定有形文化財 木造弘法大師坐像
昭和五十一年七月十七日指定
右手に五鈷杵、左手に念珠を執って坐す通形の弘法大師像です。寄木造で玉眼を嵌入し、彩色仕上げとしています。像高三六・六センチメートルの小ぶりな像ですが、胎内背面および台座裏の墨書銘により、天文十一年(一五四二)に仏師但馬が造立し、文化七年(一八一〇)に吉見兵部が修理したことがわかります。
同様の弘法大師像は、江戸時代の形式化した作例がほとんどですが、本像の造形には生き生きとした中世彫刻の名残が感じられ、作者・造立年のわかる規準作として貴重な作例といえます。
今和五年十二月
大磯町教育委員会

出典:地福寺内看板「大磯町指定有形文化財 木造弘法大師坐像」(神奈川県大磯町) - 2024年2月12日(月)撮影

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文豪・島崎藤村はこの境内にある梅林を気に入り、生前から自らの墓場として希望していました。

その島崎藤村のお墓が境内の一画にあります。

この墓碑は、高さ81cm、11cm角。建築家・谷口吉郎氏による設計で、島崎藤村が亡くなった6年後の1924年8月22日に建立されました。

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その横には、妻・静子さんのお墓もあります。

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島崎夫妻が仲睦まじく寄り添うかのように、お墓が並んでいます。

このお寺では例年、島崎藤村の命日8月22日に、大磯町観光協会の主催で遺徳を偲ぶ「藤村忌」が行われます。その模様は改めて湘南人でもご紹介したいと思います。

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今回2月12日の訪問で、梅の開花状況は木の種類にもよりますが、3分咲きといったところでしょうか。これから梅の花が満開を迎える地福寺。

大磯には島崎藤村ゆかりの観光スポットやお祭りがありますので、併せて訪れてみてはいかがでしょうか。

施設紹介

【地福寺】
■住所:〒255-0003 神奈川県中郡大磯町大磯1135
■電話番号:0463-61-1234
※奥には檀家のお墓があるので、静かに訪問ください。

アクセス

大磯駅から徒歩5分

関連リンク

地福寺|大磯町観光協会

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