もしも、フランス在住の伊東純也が取り調べを受ける場合はどうなる? 週刊誌問題、示された対抗姿勢。サッカー日本代表は3・6月にW杯予選

『ミヤネ屋』で弁護士が解説、「通常は(警察に)来てもらいます」。

サッカー日本代表の伊東純也を巡る『週刊新潮』の記事は、2月15日に発売された最新号では伊東の担当弁護士にその刃が向かった。しかし第一報で生じていた矛盾や様々な問題点に対する説明や弁解はなし。基本的にはこれまでと同様、被害者とされる女子2人が準強制性交等罪で伊東純也の告訴状を提出したとされる段階の「無罪推定」の状況であるにも関わらず、アジアカップ中の離脱を余儀なくされた日本代表アタッカーを断罪する姿勢を貫いている。

伊東の所属先であるスタッド・ランスは「彼のこれまでの行動に一切の問題はなかった」とサポートする姿勢を示し、チーム合流後、右ウインガーはさっそくアウェーでのロリアンFC戦(●0-2)でフル出場を果たしてみせた。クラブ会長も「無罪推定」(刑事では罪が確定されるまで、罪がないものとして扱われなければいけない)という立場である伊東を支持する声明を発している。アジアカップ期間中を狙った報道であったが、この第2報により、伊東とサッカー日本代表のみならず、フランスなどを含めたサッカー界に、真っ向から対抗するスタンスを示したことになる。

また、伊東はフランスリーグを戦っていて、今後、日本代表に招集されることなどなければ帰国する機会はない。シーズン終了は日本時間5月19日のスタッド・レンヌ戦である。3月と6月には、サッカー日本代表の北中米ワールドカップのアジア2次予選が組まれている。そこで招集されれば、日本へ戻ることになる。

もしも、仮に大阪府警が女性側の告訴を受けて、フランスにいる伊東への事情聴取、取り調べなどを行いたい場合、どうなるのか。2月12日に日本テレビで放送された『ミヤネ屋』では、コメンテーターの弁護士が次のように解説した。

「通常は(警察に)来てもらいます。どれだけの聞き取りの時間がかかるのかも分からないので、警察がフランスまで出張する可能性は低いです。(伊東の状況を踏まえると、もしも話を聞く場合、時間が後にズレていく可能性も?)逮捕されているわけではありませんので、日本に帰るタイミングを図って、加害者と被害者、それぞれの立場からの聞き取りが必要になると思います」

また、伊東側の代理人弁護士は女性2人に対して虚偽告訴罪での告訴状を提出し、さらに民事訴訟も進めているということだった。

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こうした場合、警察は民事(個人的な男女間のもつれなど)のために告訴を“利用”されることを避け、別の重大な刑事事件の捜査を進めたい意向もあると言われる。いずれにせよ立証するには客観的な証拠が必要である。喫緊の生命の危険や社会秩序の混乱を及ぼす事態にあるとは言えず、警察が権力の介入は必要でないと判断すれば……。同番組では両者が不起訴になる可能性が高いのではないかと見ていた。

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