「今日もあなたに太陽を」イ・イダム“チャン・リュル先輩との人生初のキスシーンは本当に緊張した”

写真=Ghost Studio

――「今日もあなたに太陽を」の人気が高いですが、感慨深いのではないかと思います。

イ・イダム:ドゥルレはこれまで演じた役の中で一番私の考えとこだわりがたくさん入った人物です。そのため作品が公開されるまでかなり緊張しました。ドラマを見たら残念なところもありましたが、監督が最大限うまく撮ってくださったようなので良かったです。昨日見たらNetflixで1位でしたが、これから長く1位をキープする作品になってほしいです。

――どんなこだわりと欲を込めたのでしょうか?

イ・イダム:台本でドゥルレに初めて接した時は、私とシンクロ率が高い人物ではなかったので、そのギャップを埋めるためにドゥルレのストーリーや彼女の選択について何度も考えてみました。時々出てくるドゥルレの表情や、台本に盛り込まれていない態度には、私の実際の姿をたくさん反映したと思います。特にナースステーションで看護師たちと一緒にいるシーンは、ドゥルレがあまりにも表情のないキャラクターだったので、私の個人的な考えを込めて自然に表現しようと努力しました。

――実際にはどんな性格ですか?

イ・イダム:結構人見知りですが、時間が経てばなくなります。ドゥルレよりは人がもっと好きだと思います。明るくて気さくで茶目っ気もあります。口数が多い時はとても多いですし、友達の集まりでは、私がリーダーをするほど雰囲気をリードしたりします。そういったところでドゥルレとはかなり違うと思います。

――MBTI(性格診断テスト)は何ですか?

イ・イダム:ISFPです。私にとってMBTIはすごく難しくて、代わりに現場で先輩たちの血液型を聞いたりしました。それで皆に「本当に変わった子だ」と言われました。

――精神病棟の看護師役を演じるため、参考にした作品はありましたか?

イ・イダム:看護師という職業を深く考えたことはなかったのですが、医学ドラマは大好きです。台本を読みながら、ドゥルレがナースステーションで見せる些細な行動に生活感を表現することで、もっと看護師らしく見えるだろうと思いました。Netflixで「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」という医学ドラマを見てとても面白かったのですが、そういったところで看護師の生活感を身につけようとしました。歩き方もとても重要だと思いましたし、ドゥルレは感情の表現が下手なので、患者に接する時も悩みました。

――細かい部分は実際に看護師を見ながら覚えたと聞きました。

イ・イダム:撮影する前に聖母病院に行って見られる機会がありました。患者さんに迷惑をかけるのではないかと思って会話はできませんでしたが、患者さんのテンションや全体的な雰囲気をたくさん身につけようと思いました。また、看護師の皆さんが本当に休まず仕事をしていたのですが、そのような行動や歩き方などをよく見ました。また患者さんに反応する時、確実な返事はしないと言っていました。そういった細かい部分を学んできたと思います。

――作品に出演する前と比べて、精神科に対する考えに変化がありましたか?

イ・イダム:精神疾患に接したことがないので、少し慣れない感じがしましたが、作品に出演して、今までの私の視線を振り返ることができました。また「誰でも病気になるんだ」と思ったので、もし私がそのような状況に置かれたら、勇気を持って治療を受けることができだろうと思うほど、距離が縮まったと思います。

――劇中、ドゥルレとヨファン先生の恋愛模様も話題になりました。

イ・イダム:監督もヨファンとドゥルレの恋愛模様を重要に考えていて、撮影の前に食事の機会を用意してくださいました。おそらく恋愛模様がなかったら、ドラマがもっと重くなったのかもしれません。その中で喧嘩したり、恋をする部分が雰囲気の転換になったのではないかと思います。また、チャン・リュル先輩とはとても相性がよかったです。実は先輩が前作であまりにも強いイメージでしたので、自分でも知らないうちに想像していた第一印象がありましたが、初めてお会いした時、とても恥ずかしがっていました。そのような意外な姿を見て、逆に距離が縮まっていったと思います。

――“冷水キスシーン”も注目されました。撮影する時はいかがでしたか?

イ・イダム:そのシーンを撮った時はかなり緊張していて、ご飯もあまり食べられませんでした。さらに、キスシーンの前に会話するシーンを何度も撮りました。そのためチャン・リュル先輩が水をかけられていたので、とても申し訳なかったのですが、先輩が「大丈夫だから集中してもう1回撮ってみよう」と言ってくださって、その時俳優としてもう一度惚れたと思います。しかも、着替えに行く途中に頭をぶつけて痛がっている中でも、演技には完全に集中されていました。

――チャン・リュルさんはキスシーンを監督と練習したそうです。

イ・イダム:先輩も私も初めてでしたので、監督と合わせたのだと思います。実は私もすごく緊張して、横でリハーサルするのを見て笑うこともできず、返事だけしていました。

――ドラマの中に多様な男性が出てきますが、実際はどんなタイプが好きですか?

イ・イダム:当然、ヨファン先生だと思います。ドゥルレの底を見たにもかかわらず、心が変わったりしなかったので、実際にもそのような人がいたら、そこで大きな勇気が得られると思います。ヨファン先生のような人がこの世にいるだろうかと思います。

――ヨファンの「お母さんを捨てなさい」という台詞で多くの人が慰められたと言っていました。ドゥルレとしてはどんな気持ちでしたか?

イ・イダム:ドゥルレの立場で初めて台本を読んだ時、ハンマーで殴られたような感じでした。母親にガスライティングされていたところ、そのような言葉を言われたので、全く新しい言葉を聞いたように「それってできるだろうか」と思ったでしょう。そしてそれだけヨファン先生にもっと感謝したと思います。

――実際にドゥルレの状況になったら、クルーズに乗って離れると思いますか?

イ・イダム:最初は少し童話のような設定だと思いました。でも、クルーズに乗るというのが、ドゥルレにとっては狭い生活から抜け出して、新しい世界を迎えるという意味ですので、クルーズほど解放感が大きく感じられるラストはなかったと思います。私がドゥルレでもクルーズに乗りたかったでしょうし、1年後に彼女がどんな表情で戻ってくるのかとても気になります。シーズン2もあれば嬉しいです。

――シーズン2で望むエピソードや想像する内容はありますか?

イ・イダム:まず、もっと素敵な看護師に成長しているダウン先生の姿と、クルーズに乗って帰ってくるドゥルレの姿が気になります。きっとまた看護師の仕事がしたくなると思いますが、もし戻ってきたら、前よりもっと心から患者さんに会える心の余裕ができるのではないかと思います。ヨファン先生との面白いエピソードも増えたら嬉しいです。ドゥルレにとってヨファン先生は、もうこの先二度と会えないような人だと思いますので、結婚もするだろうと思います。

――看護師チームのチームワークはいかがでしたか?

イ・イダム:最初は私が一番経歴が短いですし、イ・ジョンウン先輩とパク・ボヨン先輩は普段から本当に好きだった女優ですので、とても緊張しました。でも、現場でとても優しくしてくださって、私にドゥルレとして接してくださって、ますます自信がつきました。ご飯もいつも一緒に食べるようになって、撮影が終わっても、あえてカフェに行ってコーヒーを飲んでいくほどチームワークが良かったです。このような現場が他にあるだろうかと思います。

――共演した俳優たちの美談を聞かせてください。

イ・イダム:ボヨン先輩がソウルでご飯を食べようと言われたので、皆で一緒に食事をすることになりましたが、そのおかげで雰囲気がもっと良くなりました。それだけボヨン先輩が中心になってくれたと思います。いつも「頑張ろう」「ファイト」と言われるので、女優として持つべき態度についてもたくさん学びました。また、本当にありがたい方がいらっしゃいます。ジョンラン先生役のジヨン先輩に必ず言いたいことがあります。先に仲良く過ごそうと近づいてきてくれましたが、先輩のおかげで現場にさらに自然に溶け込むことができました。ジヨン先輩は、もともと愛情深い人です。一生ついていきたいほど素敵な先輩だと思います。「先輩に会う後輩たちは本当にラッキーだ」と思いました。

――すでに2本のNetflix作品に出演しました。

イ・イダム:以前、「Netflixに少しだけ配信される作品でもやりたい」と思っていましたが、オリジナルシリーズに2回も出演できてとてもありがたかったです。それだけもっと頑張らなければならないというプレッシャーもありますが、まずは自分がとても誇らしいです。

――次はどんな作品に出演したいですか?

イ・イダム:ものすごい悪役をやってみたいです。でも、事情があって憎めない魅力的なヴィランです。また、きちんと訓練して、より多様なアクションもやりたいです。背が高い方なので、かっこいいアクションをお見せすることができると思います。

――イ・イダムさんにとって2023年はどのように記憶されると思いますか?

イ・イダム:「配達人 ~終末の救世主~」に続いて「今日もあなたに太陽を」でこのような関心を持っていただくことができてすごく感謝しています。実は、四柱推命で貴人に会うという話があったのですが、本当にそのようなことがよく起きていて、さらに記憶に残りそうな一年でした。そして「今日もあなたに太陽を」はきっといつか一度は皆クリックすることになる作品だと思います。年齢を問わず、多くの方に慰めになるドラマですので、ぜひご覧ください。

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