「量がバグってる」元力士が作るちゃんこ鍋がコスパ最強! 店主の優しさもてんこ盛り【豊田市】

1人分!?

「感覚が狂う鍋がある」というウワサを聞いてやってきたのは豊田市にある「一福」。常連客に話を聞いてみると「人数分の鍋を頼んでも、お店の人に断られる」という、なんとも不可解な情報が飛び出します。

1人前が3~4人分のちゃんこ鍋

ちゃんこ鍋(塩)

客の前に並んでいるのはおいしそうなちゃんこ鍋。大きなお皿にざく切りの白菜をはじめとした野菜やキノコ類、鶏肉に豚肉、さらにつくねにホタテに海老に豆腐とおいしそうな具材が山のように盛られています。

そして驚くのはなんと「1人分」ということ。その圧倒的ボリュームは、店のスタッフも「1人前で3~4人分です」と説明してしまうほどです。

食べ飽きないおいしさ

1人前の概念が壊れてしまうほど豪快すぎるちゃんこ鍋。しかし、ボリューム満点な具材も、鶏の手羽先を1時間だけ煮込んであえてあっさり味に仕上げたスープのおかげでスイスイと食べられてしまいます。

そして客の手元で海老やホタテ、つくねなどを入れて調理してもらうことでちゃんこ鍋の中でうまみがどんどん増幅。食べれば食べるほどおいしくなるので、どれだけ食べても食べ飽きないと人気を集めています。

山盛りご飯の「おじやセット」(生卵付き)1人前550円

そんな一福では、おじやセットももちろん豪快。2人前のおじやセットの注文に対しテーブルに運ばれてきたのはどんぶり2杯はあろうかという漫画のような山盛りご飯。それでも一福の客は「こんなものかな」と慣れた手つきで鍋にご飯を入れていきます。一福での“当たり前サイズ”のラッシュに、客はすっかり感覚が狂ってしまっている様子。

元力士の春山福龍さん

客の感覚まで狂わせてしまうちゃんこ鍋を生み出したのは「一福」の店主・春山福龍さん。実は春山さんは元力士です。「お相撲さんサイズの1人前を知ってほしい」という気持ちから、あえて力士が食べるサイズを1人前として提供しているそうです。

ちりとり鍋

そんな春山さんの思いが詰まった「一福」では、ちゃんこ鍋以外の料理もビッグサイズ。大阪場所での思い出の味という「ちりとり鍋」も、普通なら3~4人分はありそうな超特大サイズで1人前。一見辛そうに見えますが辛さはほとんどなく、ホルモンの甘味で子どもでも食べられる味付けに仕上がっています。

重さ約4キログラムの「焼おにぎり」

ほかにも、もつ鍋など力士サイズの人気のメニューがたくさん並ぶ一福。その極めつけは超巨大な「焼おにぎり」です。両手で抱えなければとても持てそうにない焼おにぎりは、重さ約4キログラム! 常連さんたちの間では、この大きな焼おにぎりをナイフで切り分けてかぶりつくのが楽しみなんだそうです。

愛情と優しさがてんこ盛り

お子さん用 塩おにぎり

そんな一福で気をつけなければいけないのがメニューの表示です。たとえ「お子さん用」と書かれていても、一福で出てくるのはあくまでも「一般的なサイズ」。大人も頼める「お子さん用おにぎり」もしっかり大人が満足できるボリュームです。

力士酒(日本酒)660円

鍋やご飯以外にも、豆腐1丁まるごと出てくるおつまみの「ピリ辛ヤッコ」や、大きな盃で力士気分を味わえる「力士酒(日本酒)」など、絶品メニューが目白押し! コースの〆のデザートとして出てくるプリンは、鍋一杯サイズで登場します。

ちゃんこ鍋(塩)1人前2750円

あらゆるメニューが力士サイズで出てくる一福。ちゃんこ鍋やちりとり鍋の価格は大人4人でもお腹いっぱいになる力士サイズの1人前でなんと2750円! 4人で割れば1人700円以下と破格のコスパを実現しています。

「採算なんていい」と笑顔で話す春山さん

あまりの安さに心配になってしまいますが、「お客さんが『大きいな』って言えば」と笑顔で答える春山さん。時には結婚祝いや誕生日祝いで訪れた常連さんに、ビッグサイズのスイーツをサービスすることも。常連客の好きなメニューは、たとえメニューになくても食材を用意して準備するなど、客に対する真心にあふれています。

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