「勝手に寄付先を決められるのは不信感しかない」 元インフルエンサー港区議、義援金の給与天引きに疑問

東京都港区の新藤加菜区議が2024年2月14日にXで、「今月の給与から義援金が天引きされる」と明かし、寄付先を選ぶ自由がないなどとして疑問を呈した。

「議員個人の給与から天引きはおかしくないだろうか?」

新藤区議は「義援金 5,000」と書かれた給与明細とみられる画像を公開し、「今月の給与から義援金が天引きされる」と報告した。続けて「寄付先を選ぶ自由もなく、議員個人の給与から有無を言わさず天引きはおかしくないだろうか?」と、疑問を呈した。

天引きの経緯と寄付先について、「全国市議会議長会からの声掛けで、港区議会から北信越議長会へお金が送られるそうだが、どのように寄付金が使われるかわからない。実際に全国市議会議長会へ問い合わせたが、寄付金の使用用途に関してはトラッキングを行う予定はないとの回答でした」と説明した。

また、「港区議会においては、会派ごとの幹事長会でほぼ決定事項として報告されたそう。しかし給与は会派に払われているのではなく個人に支払われているものだ」として、区議会の決定を疑問視。「被災地への寄付は賛成だし、今回の能登半島地震においても既に寄付済みである」と自身の立場を明らかにしながら、「しかし個人の給与から天引きされて勝手に寄付先を決められるのは、不信感しかない」と訴えた。

最後には、「NPO団体などへの不信感が高まるこの世の中。私は私の意思で寄付先を決めたい。どう思いますか?」と疑問を投げかけている。

新藤区議は23年4月の港区議選に無所属で出馬し、初当選。かつて「ゆづか姫」名義で動画配信をしていたことなどでも知られる。

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