【8】常に監視、会話はタブー。私に居場所なんかない。きょうだい児の私はヤングケアラー|ゆーとぴあの育児漫画

前回の話
お母さんと一緒に児童相談所に相談へ行った樹里ちゃんは、自分の意見も聞かれて「家にいたくない」と答えました。一時保護所の利用は可能と判断されましたが、予想外に空きがないとのことで2週間の待機の後に入所することとなったのでした。

姉育てに疲れて一時保護所に入った話【8】

保護所に入っている間は、学校には行けません。
他の入所者の子達との会話はタブー、特に異性との交流には厳しくされ、
そして常に職員に監視されているというのが保護所のルールでした。

昼間は小学1年生から高校3年生までの役20人くらいが大部屋で過ごしていました。
発達障害の海ちゃんと離れ、落ち着いて生活がしたくて入所したのですが
小学校低学年の子だと悪気なくグイグイ話しかけてくるし、
保護所には発達障害の子がたくさんいて暴れていたので、
それが樹里ちゃんにはしんどく感じ気持ちが不安定になってしまいました。

保護所には勉強の時間もありましたが、中学生用のプリントの内容が難しくて分からなくても
勉強を教えてくれる人はいなかったので、樹里ちゃんは計算プリントをして時間を潰すしかありませんでした。

そうして過ごしているうちに、樹里ちゃんは
(結局どこに行っても居場所なんかない)
と思えてきてしまうのでした。

続きます。

ゆーとぴあ
事実を元にした子育て漫画を描いてます。
長男、仙尾部奇形腫という珍しい病気。
次男、発達障害で特別支援学級に在籍しております。
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学校へ行けず、他の子たちとの会話はタブー・・・せめて静かに過ごす時間があると良いのですが・・・。
[ママ広場編集部]

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