PSGがエンバペの後釜にインテルの“エース”ラウタロを狙う? 「PSGが160億円以上を提示すれば交渉が進む」とガゼッタが伝える

イタリアメディアの『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が16日、パリ・サンジェルマン(PSG)が、同クラブの退団が決定的なフランス代表FWキリアン・エンバペの後釜候補としてインテル所属に所属するアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスを狙う可能性があると指摘している。

PSGとの現行契約が2024年6月30日に満了を迎えることから、今シーズン終了後の去就に大きな注目が集まっているエンバペ。15日には、クラブ首脳陣に対してPSG退団の意向を伝えたと報じられ、更に翌16日にはチームメイトに自身の退団を告げたと伝えられた。

そんななか、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「PSGはイタリアのクラブからエンバペの後釜となるフォワードを探す可能性がある」とし、エンバペの後継候補として既に名前が報じられているナポリ所属のナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘン 、ミラン所属のポルトガル代表FWラファエル・レオンに加え、ラウタロ・マルティネスがPSGから狙われる可能性があると指摘。

同メディアは、ラウタロはリーダーシップがあり得点力があるセンターフォワードのため、PSGにとって「最もふさわしい候補」と指摘。そのうえで、PSGは、インテルと2026年6月までの契約を残すラウタロの2028年までの契約動向を注視していることや、ラウタロが1000万ユーロ(約16億円)のサラリーを希望しているなか、インテルは800万ユーロ(約13億円)までは支払う用意があることや、インテルはラウタロの移籍金を1億5000万ユーロ(約242億円)に設定しつつ、同選手を「非売品」とは考えていないことを説明。PSGが1億ユーロ(約160億円)以上の移籍金が提示されれば、速やかに交渉が進むだろうとしている。

現在26歳のラウタロは母国の名門ラシン・クラブで頭角を表し、2018年夏にインテルへ完全移籍で加入した。すぐさま前線の主軸に定着すると、ここまで公式戦通算262試合の出場で120ゴール40アシストを記録し、セリエA制覇や2度のコッパ・イタリア優勝に大きく貢献。キャプテンに就任して迎えた今シーズンもここまで公式戦31試合の出場で23ゴール5アシストをマークし、チームを牽引している。

なお、ラウタロは、16日に行われたサレルニターナ戦の後に契約延長について問われると「(ジュゼッペ・)マロッタCEOが話していた通り、僕らは共に正しい道を歩んでいる。僕の契約はあと2年半残っているし、1分1秒を争うような状況ではないんだ」と発言。インテルとの契約延長に向けて前向きな姿勢を明かしつつ、交渉の状況など具体的な発言は避けた。

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