肉体関係がないから悪くない!? “浮気を正当化する夫・妻”のトンデモな言い訳 #2「お前がそうだから」

結婚している人が配偶者以外の人と肉体関係を持てば「不倫」となり、バレてしまえば慰謝料の支払いなど大きなダメージを受けます。

それがわかっているから「体のつながりはなしで」別の異性と恋愛関係を求めるのはいいだろう、と考える既婚者は一定数いるものです。

配偶者がいながら別の異性に愛情を向けるのは浮気ですが、「体の関係がないからいいだろう」とはなりません。

「肉体関係なしの浮気」を正当化する人は、どんな言い訳をするのでしょうか。

「以前、友人が自分の夫の不倫で離婚するのを見ており、配偶者以外の異性と肉体関係を持てば慰謝料が発生する話を夫とした記憶があります。

私の夫は結婚前に元カノとの浮気がバレて一度別れており、夫のほうから懇願されてよりを戻してから結婚した経緯があるため、我が家は大丈夫だろうとどこかで思っていました。

あるとき、夫のスーツをクリーニングに出そうとしたらポケットからメモが出てきて、開いてみると『6時になったら電話します。早く会いたいです』と女性の字で書いてあり、一瞬で頭に血が上りました。

状況を考えたら社内の誰かと浮気をしていると思い、その夜子どもが寝た後でメモを突きつけたら『会っているだけだよ』と夫。

苦い顔をして『ごめん』と謝ったけれど、詳しい事情を尋ねると『本当に立ち話をするだけで、食事にも行っていない。もちろん体の関係もない』の一点張り。私の証拠がメモしかないことがわかってごまかせると思っているのが伝わりました。

同じ女性として、こんな言葉を書いて渡すような相手は両思いで相当に親しいはずで、『本当のことを言ってよ』と食い下がったけれど『しつこいな』と夫はうるさそうに顔をしかめて言うばかり。

腹が立って『もういい、あなたの上司に聞いてみるわ』と言ったら『いい加減にしろ』と夫は怒鳴り、『お前がそうだから別の女性と楽しい会話がしたくなるんだ。ただの息抜きだよ』と言い捨てて寝室へと消えました。

お前がそうだからって、普段は特に喧嘩もしないし夫の女性関係を責めるようなこともしないし、結婚前の浮気を持ち出したこともありません。

あまりに身勝手な夫の態度に『今度こそ無理』となり、後を追いかけて『私のせいと言うのなら離婚して』ときっぱりと言いました。

夫はうんざりした顔で『こんなことで離婚とか、馬鹿みたいじゃないか』と返してきたので、『こんなことと周りの人も思うかどうか、うちの親に相談するわ』と言い置いて部屋に戻りました。

私の両親は以前の夫の浮気を知っていて『次はない』という条件で結婚を許しているので、今回のことを知れば離婚を応援してくれると思います。

夫もそのことに気づいたのか、慌てて追いかけてきて『悪かった』と言い出しました。

このメモ一つで、肉体関係までは無理でも浮気したという説得力はあるし、過去の過ちに加えてこれで離婚となれば夫も恥でしかないはず。

本当にくだらないと思いながら、頭を下げる夫を冷めた目で見下ろしていました」(女性/32歳/経理)

自分の浮気を「こんなこと」と一方的に評価するのは、責任を負いたくない人がよくやります。

浮気グセのある人はそんな自分を認めることを嫌うので、親など第三者に知られるとわかると途端に慌てだすのも見苦しいですよね。

「こんなこと」で済ませようとする姿こそ恥ずかしいもの、と知るべき。

過ちは重ねるほどにダメージを受けるのは自分なのだと、改めて知る必要があります。

(ハピママ*/ 弘田 香)

© ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社