まわし姿で福男目指す 岡山・西大寺「裸祭り」

「西大寺会陽」で、投下された宝木を奪い合う男たち=17日夜、岡山市の西大寺観音院

 まわし姿の男たちが福男を目指して「宝木」を激しく奪い合い、「裸祭り」として知られる「西大寺会陽」が17日、岡山市東区の西大寺観音院で開かれた。

 午後7時半ごろから、白いまわしを着けた男たちが「わっしょい、わっしょい」とかけ声を上げて境内を巡回。冷水で身を清めた後に本堂に入り、体から白い湯気を立たせながら宝木の投下を待った。

 午後10時、本堂2階の「御福窓」から長さ約20センチの宝木2本が投げ込まれると、ぎゅうぎゅう詰めになっていた男たちが一斉に手を伸ばした。参加者は約9千人。

 2021年以降、新型コロナウイルスの流行で規模を縮小して開催され、宝木の争奪戦が行われるのは4年ぶり。

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