小関裕太の“スマートさ”は佐藤健&神木隆之介譲り? ファンイベントで先輩への憧れを語る

小関裕太の単独ファンイベント『colorful』が2月17日、東京・品川インターシティーホールで開催された。5年ぶりとなるイベントは昼夜の2回行われ、計1300人が来場。ここでは第1回の模様をレポートする。

MC・荘口彰久の呼び込みで、ステージ後方から小関が登場。客席に「こんにちは~」と声をかけるなど、ファンと交流しながら舞台へ向かうと、会場いっぱいに黄色い声援と笑顔が広がった。

小関は「5年ぶり、ようやく同じ時間を共有することができて、すごく嬉しく思います」とにっこり。コロナ禍の世界を“白黒”と表現し、「これから解決しなくてはいけないこともたくさんあるけれど、少しずつでも色づいてきたのかな、この日だけでも色づいたら嬉しいな、という思いで“colorful”にしました」とタイトルに込めた思いを語った。

アトリエをイメージしたステージは、小関行きつけの花屋店主セレクトによる“早咲きの桜”や、自身が撮影した写真で装飾。またイベントグッズのスリッパを手に取ると、「『Kiitos!』の(グッズだった)スリッパが、ちょっと汚くなっ……ということで、そろそろ新しいのがほしいと思って」とリアルな制作秘話を明かし、「きっと、より汚れにくくなっていると思います」と笑わせた。

まずは、オリジナルショートドラマ『メロスの誕生』のメイキング映像を鑑賞。小関は映像を見ながら裏話を語り、「大変だったんですけど、すごく楽しかったです」と懐かしむ。今後やってみたい役については「宇宙人」を挙げ、史実にある役ではなく「ゼロから1を作る役をやってみたい」とコメント。さらには「シリアスな宇宙人だったら」「楽しい宇宙人だったら」と、即興芝居で会場を盛り上げた。

続いて、チーム・ハンサム!の楽曲タイトルを当てるイントロクイズを実施。「1問でも間違えたら罰ゲーム」というルールに、「2012年から携わってるし、間違えないですよ」と一度は強気に出たものの、「あのぅ、歌えるけど曲名が(出ない)ってことはあるかもしれない」と急に不安げに。

それでも1問目の「またね」、2問目の「So free!」、3問目の「桜の街」は、歌ってみたり、ダンスをしたりしながら、なんとか正解。しかし最終問題では「ズンチャカラッチャ~」と口ずさむもタイトルが出てこず、ファンに「ヒントちょうだい!」とおねだり。客席からバキューンポーズを向けられると、「ありがとう! 『BANG!』」と見事に正解してみせた。

ちなみに罰ゲームは、カメラに向かって照れずに一言。無事に全問正解したものの、「やってくれるはず」と荘口からお題を渡された小関は、「黙読でいいですか」とボケながらも「あれ? 今日のメイクいつもと違うね。うん、今日もかわいいね」と胸キュンゼリフを披露。会場から「ふぅ~」と歓声が上がると、「『何言ってんの?』って感じじゃない?」と照れ笑いを浮かべた。

「タレコミ」をテーマにした企画では、マネージャーから「腰が痛いと話していたら、『針・整体のいいところがあるから、今から行ってきてください』と予約をして、お会計までしてくれていた」とのタレコミがあり、さらにはスタッフも含めて焼肉に行くと「サラッとお会計を済ませてくれている」との情報も。小関は「佐藤健さんとか、神木のリュウさんとか、絶対に払わせてくれないです。やっぱりスマートなんですよね。カッコいいなって思います」と、手本にしている先輩への憧れを語った。

またファンからの質問コーナーでは、「お母様のすごいと思うところは?」との質問が。小関は「結構厳しい母親だったんですけど、最近は誰よりも味方になってくれて。『来世ではちゃんとします』も見ているし、一緒にキスシーンも見ます」と話してファンを驚かせ、「正月スペシャルは家族4人で見ました。こたつを囲んで「面白いね~」とか言いながら」と、ほっこりエピソードを披露した。

イベント終盤には、「ぜんぶ、うそ」を共作したミュージシャンの工藤秀平が登場。プライベートでも親交のある工藤が「面白いところが一番素敵。ずーっとボケてる」と小関の印象を語ると、すぐさま「ということで聴いてください」とカットインする小関に、「いや、ボケてるボケてる!」と和気あいあい。ギリギリまで「聴いてください、『サザエさん』」などとボケ倒す小関だったが、楽曲のイントロが流れると空気が一変。2人の力強くも繊細なハーモニーが会場を包みこんだ。

なお、イベントでは「渋滞中の車内ではライブ会場のように歌を歌い続けている」「けん玉、生クリーム、ゲネプロが苦手」など、知られざる小関の素顔が明かされたほか、5月に開幕する舞台『ロミオ&ジュリエット』の楽曲を歌い上げる一幕も。

最後は「色づいて来ているとはいえ、“もっともっと”と思うことは一人の人間としても、役者としてもたくさんあります。そんな中でみなさんと会えて、少しでも同じ時間を過ごせたことで、より“彩りのあるもの”を作っていくことを頑張れそうだなと思います」と、感謝の言葉で締めくくった。

(取材・文=nakamura omame)

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