川崎FWゴミスに覚醒の予感! 昨季よりもキレが増していた神戸戦のパフォーマンス、あとはゴールを決めてくれさえすれば...

[FUJIFILM SUPER CUP]川崎 1-0 神戸/2月17日/国立競技場

川崎フロンターレは2月17日、「FUJIFILM SUPER CUP」でヴィッセル神戸と対戦。ファンウェルメスケルケン際の先制ゴールを最後まで守り抜き、1-0で勝利を収めた。

今シーズン初のタイトルを獲得した一戦に、最前線の中央で先発出場し、何度も好機に絡んだのがFWバフェティンビ・ゴミスだ。

フランス代表歴を持つ38歳のベテランFWは、17分にゴール前のこぼれ球に反応して惜しいシュートを放てば、56分にはネットを揺らすも、その前のプレーで山田新にファウルがあったとして、得点とはならず。

そのほかにも、力強いポストプレーからのサイドへの展開で速攻の起点となり、チャンスを生むなど、上々のパフォーマンスを披露した。

ゴミスは昨夏に川崎に加入し、かつて三笘薫がつけていた背番号18を背負う。しかし昨シーズンは、出場した試合を見ても、どこか身体に重さが見られ、ゴール前のクロスにも飛び込むタイミングが遅れるなど、コンディションの悪さが露呈した。

【動画】川崎の際が決めた決勝弾!
結局、リーグ戦8試合に出場してノーゴールと、加入当初の期待感からすると、物足りなさが残る日本での1年目となった。

ただ今シーズンの開幕に先駆けて行なわれた神戸戦でのプレーは、明らかに昨季よりも動きのキレが増し、ボックス内での嗅覚やラストパスに対する反応も良く、調子の良さが見て取れた。

あとは、得点を挙げるだけ――。

どうしても昨季限りで退団したFWレアンドロ・ダミアンのプレーと比べてしまい、前からボールを追う迫力に欠ける部分が目立ってしまうのも事実だが、そんなマイナスな印象もゴールを決めてくれさえすれば、何の文句もない。

今シーズンこそは世界を知るストライカーの覚醒に期待したいところだ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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