2024年4月6日より劇場公開される、古来から現代に至るまでの、人と自然の関わりを映す文様をたどるドキュメンタリー映画「フィシスの波文」の、予告編が公開された。
予告編冒頭では、小さな子供が無心に何かを描く姿が映し出される。400年の時間が凝縮された京都の唐紙屋、京都の小さな工房、洞窟の入り口から始まる文様の旅が描かれる。文様学の第一人者である鶴岡真弓は、文様とは「聖なるしるし」と水先案内を務め、自然の”かたち”や”気配”を茂木綾子監督のカメラが丁寧に追っていく。
エルメスのピエール＝アレクシィ・デュマは「美は自然の中に存在している、自然とは宇宙」と表現し、造形作家である戸村浩の幾何学造形は宇宙の理と文様との関係を暗示する。「ミナ ペルホネン」のデザイナーである皆川明は「空想の世界での共感」を語る。さらに、アイヌの自然と人間との営みは、フレッド・フリスの深い音の重なりとともに、森羅万象への驚き、恐れ、よろこび、やすらぎへと見る者を誘う。
ドキュメンタリー映画「フィシスの波文」は、京都に400年受け継がれる唐紙を起点に、文様にかたどられたフィシス（あるがままの自然）をたどる作品。ピエール＝アレクシィ・デュマ（エルメス アーティスティック・ディレクター）、皆川 明（ミナ ペルホネン デザイナー）、戸村浩（造形作家）らが出演している。
【作品情報】
フィシスの波文
2024年4月6日（土）シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給：SASSO CO.,LTD.
(c)2023 SASSO CO.,LTD.
