災害ごみ片付けに協力 富山県内から七尾へボランティア

出発式であいさつをする米澤さん=県庁

 富山県は17日、能登半島地震で被災した石川県七尾市の復旧支援のため、ボランティア30人を初めて現地に派遣した。30人は災害ごみの片付けに当たった。

 派遣は石川県の要請を受けたもので、富山県が9日に募集し、県内外の19~66歳が参加。県は17日と18日に30人ずつ派遣する。

 17日は早朝に富山県庁で出発式があり、新田八朗知事が激励し、第1陣の30人を代表して米澤一穂さん(47)があいさつした。

 参加者のうち最高齢で県無線赤十字奉仕団委員長、山口康司さん(66)=富山市=は「発災から時間がたったが、困っている人は多いと思う。安全を第一に協力したい」と話した。

 一行は県が用意したバスに乗り、七尾市に着くと、市街地で5班に分かれ、壊れたタンスや棚、ブロック塀を運搬するなどした。

 七尾市によると、市内の災害ごみは推定で49万8千トン。1月10日に開設された市ボランティアセンターには、これまでに片付けなどの依頼が累計で1163件寄せられているという。

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