生死を分ける「72時間」…生き抜く知恵を学べる防災体験学習施設「そなエリア東京」を紹介

女優、ビッグバンド「渋さ知らズ」のメンバーとして活動する玉井夕海がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「サステナ*デイズ」(毎週木曜11:30~13:00)。“子どものあした大人のきょう”をテーマに、子どもたちが安心して暮らせる未来のために、「SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)」の考えを軸にした“新しい毎日”を提案します。

今回の放送は、子どもたちに「大好きな海を大切にする気持ち」を「絵」で表現してもらって1冊にまとめた絵本「みんなのうみ」と、東京都江東区有明にある国営の東京臨海広域防災公園にある防災体験学習施設「そなエリア東京」を紹介しました。

絵本「みんなのうみ」を紹介するパーソナリティの玉井夕海

「サステナ*デイズ」では、2015年9月に国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」の“17の目標”に真摯に取り組む、さまざまな企業の事業活動を応援するとともに、社会変革のアクションをサポートしながら、私たちが等身大でできるさりげないサステナブル生活のヒントを探っていきます。

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番組では、2020年から「子どもたちと一緒に安心してくらせる未来を絵本にしよう!」というキャッチコピーのもと、「SDGs絵本プロジェクト『みんなのうみ』」企画を進行してきました。「SDGs」の14番目の目標である「海の豊かさを守ろう」をテーマに、子どもたちが大好きな“海”を大切にする気持ちを絵に描いてもらい、応募で集まった絵から1冊の絵本を作成していく企画です。

このプロジェクトを通して、“SDGsをもっと身近に感じてほしい”という番組の思いに賛同した日本製紙クレシア株式会社の協力のもと、1冊の絵本になりました。

玉井:いつもこの絵本を見ていると「みんな海が大好きなんだな」と思うんです。海という存在に対して“なぞなぞ”を読み解いていくように、ずっと見つめています。だから、子どもたちが描いた絵を見ていると、“子どもたちのためにちゃんと海を残さなきゃな”って思うんです。

子どもたちが描いた絵は、当番組の公式サイトからも見ることができます。ぜひ皆さんご覧になってください。

▼「TOKYO FM『サステナ*デイズ』SDGs絵本プロジェクトsupported by 日本製紙クレシア」特設サイトはコチラ▼
入賞作品のギャラリー:
https://www.tfm.co.jp/sustaina/minnanoumi/

――そんな「海」にまつわる絵本を制作した当番組では毎月、「海」の魅力を伝える活動や、海が大好きな子どもたちの声をお届けしています。

海は、私たちの身近にある一方で、ときには津波などで人の命を奪ってしまうほどの危険があります。今年は関東大震災から100年ということで、今回は東京都江東区有明にある国営の東京臨海広域防災公園にある防災体験学習施設「そなエリア東京」をピックアップしました。

公園は、首都圏で大規模な地震災害が発生したとき、緊急災害現地対策本部が設置される場所でもあります。一般的に、人間が飲まず食わずで生き延びられる限界は「72 時間」と言われています。「そなエリア東京」では、地震発生直後からの72時間を生き抜く知恵を「クイズ」や「AR(拡張現実)」を通して学べます。

――まず、同施設での体験を終えた、小学3年生のユウスケさんにお話を伺いました。

■ユウスケさん(「そなエリア」体験者・小学3年生)
地震や火事、そして“備え”を学びました。まず、津波が起きたら高い所に逃げます。津波に対して直角(上の方向)です。

――続いて「そなエリア東京」の副センター長・澤善裕さんに「津波から身を守る術」を教えていただきました。

■澤善裕さん(「そなエリア東京」副センター長)
関東圏でも、津波を伴う巨大な地震・関東大震災が起きました。関東地域の方の首都直下地震対策としても「地震の備えをしていただく必要がある」ということで(そなエリア東京が)作られました。映像と壁面の展示を組み合わせて詳しく紹介しています。

また、津波は非常に速く移動します。この速さについて、壁面全体を使って飛行機、車、バイク、そして100メートルを10秒で走るアスリートなどと比較して、津波の速度を認識してもらう展示もあります。「目で見てから逃げるのでは、間に合わない現象です」ということを紹介しています。

たとえば、津波警報が出たり、地震が30秒以上続いているような非常に長い揺れのときは、激しい揺れではなくても、あらかじめ高い場所に逃げていただくような身を守る行動をとっていただきたいと思います。

もし、津波がこなくても、逃げる行動自体は安全を守るための行動なので、とても大切なことです。起きてしまったときに「しまった、間に合わない」なのか「いやいや、逃げていたから良かったよ」と言えるのかは、とても大きな違いです。

ぜひ、過去の災害で犠牲になった方や、今もなおご苦労されている方のことも考えていただいて、ご自身はそういった苦労をしない、または、周りの大切な方が犠牲にならないために、勇気をもってすぐに動き出していただきたいです。

玉井:ありがとうございます。“逃げること”は大事ですよね。「津波は目で見てから逃げるのでは間に合わない」「警報を聞いたら、もしくは30秒以上の長い揺れがあった場合には、あらかじめ高いところに逃げる」ということを覚えておきましょう。

今回紹介した「そなエリア東京」は入場無料の施設です。いつ来るかわからない地震に備えるためにも、ぜひ訪れてみてください。

▶▶この日の放送は音声アーカイブ「AuDee(オーディー)」でも配信中です。

<番組概要>
番組名:サステナ*デイズ
放送日時:毎週木曜 11:30~13:00
パーソナリティ:玉井夕海
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/sustaina/

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