桃月なしこ[イベントレポート]初出演映画の撮影を振り返る「演技を褒めていただくことが多く、とても嬉しかったです」 『コーヒーはホワイトで』舞台挨拶にて

<映画『コーヒーはホワイトで』舞台挨拶>(2024年2月17日/©️映画「コーヒーはホワイトで」製作委員会)

加藤小夏が主演を務める映画『コーヒーはホワイトで』が、2月17日(土)に舞台挨拶を開催。同イベントには、主演の加藤をはじめ、好井まさお、桃月なしこ、石田千穂(STU48)、川﨑麻世、岡山一尋監督、鈴木秀尚プロデューサー(MC)が登壇した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

客席からの盛大な拍手の中、舞台に登壇したキャスト陣と岡山監督。主演を務めた加藤は劇中で演じるモナコ同様、真っ白な装いで観客を魅了した。MCを務める鈴木プロデューサーの進行に、好井や桃月が“今、噛みましたよね!?”、“名探偵って言えてなかったですよ!”と猛烈にツッコミを入れるなど、アットホームな雰囲気で終始笑いの絶えない舞台挨拶となった。

同作のオファーを受けた際の印象を尋ねられた加藤は“まだその時点では脚本もなくて、ただ白いコーヒーを使った映画ですと言われて……”と戸惑ったものの“たまたま銀座で白いコーヒーを飲んだことがあったので、何か縁があるだろうなと思いました”と出演を決めた経緯を明かした。岡山監督が“スタッフも満場一致で小夏さんで!と、最初にオファーをさせていただきました。脚本は小夏さんを思い描きながら作っていきました”と当時を振り返った。加藤が思わず、“なぜゴスロリに……”と漏らすと、“衣装をゴリ押ししたのは、そこにいる鈴木プロデューサーです”と岡山監督が暴露する一幕もあった。

また、好井は同郷の川﨑麻世が出演すると知り、“枚方のスターである「マヨ カワサキ」と共演できるなんて感無量でした!”と興奮気味に出演理由を語った。川﨑は“物語の設定やキャラクターが面白かったから”と話し、短い撮影期間ながらもやりがいのある現場だったと振り返った。

映画初出演となった桃月は、“この現場で演技を褒めていただくことが多く、とても嬉しかったです”と笑顔を見せると、川﨑からも“本当にすごくお芝居がウマいなと思いました”と称賛が送られた。また、同じく初めての映画出演となった石田は、“お芝居の仕事と犬と戯れることをしたい、というのが去年の目標だったので、どちらも達成することができて嬉しかったです”と話すも、“でも撮影時の想い出が、「コーヒーがあまりにも白くて、こんな白いコーヒーあるんだってびっくりしました」なんですよね!?”と共演者たちから鋭いツッコミが入る事態に。しかし、桃月も“(撮影は)もう1年も前なので! ちょっと思い出せないです”と告白し、会場の笑いを誘った。

石田との共演シーンでは笑いが絶えなかったと加藤が振り返ると、好井は“犬を褒めるシーンではアドリブもあったんですけど、その時の言い回しが独特だった。本編では使われていないですが、「目ん玉ひん剥いてる」とか言うんですよ”と明かすと、石田は“目がクリンとしているを超えてて、グリンとしてたんですよ!”と必死に訴えるも共感を得られず。また、犬を追いかけるシーンでは予想外の暴風の中での撮影となったそうで、“メイクさんが直して、撮影スタートってなった瞬間に風でブワッて髪の毛が……”と振り返り、前髪命の石田は未だにその時のオフショットをSNSに上げられずにいると教えてくれた。

岡山監督が最後の挨拶で“この映画のジャンルは低予算で……”と言い間違えると、キャストたちは笑いが収まらない状態に。すかさず好井が“ジャンルはミステリーですよね!”とツッコミを入れると、再び大きな笑いが起こった。加藤が“(好井演じる)由美彦と会話している時がモナコは人間らしさが出ているので、そこにも注目してください!”と可愛くお願いをし、舞台挨拶を終えた。

<映画『コーヒーはホワイトで』舞台挨拶>(2024年2月17日/©️映画「コーヒーはホワイトで」製作委員会)

映画『コーヒーはホワイトで』

(©️映画「コーヒーはホワイトで」製作委員会)

■ストーリー

昔ながらの純喫茶『モア』は、美味しいコーヒーとレトロな雰囲気で地元の人たちに愛されている喫茶店。だが、この店には裏の顔があった。ある合言葉でコーヒーをオーダーすると、喫茶店から探偵事務所へと一変するのだ。『モア』は、由美彦(好井まさお)の母・ミチル(奥貫薫)が開業し、ミチルは自ら女探偵としてさまざまな問題を解決してきた。だが、ある事件に巻き込まれてミチルは亡くなってしまう。この店を引き継いだのは、ミチルの兄・吾郎(川﨑麻世)と由美彦。引き継いだのは、もちろん探偵業もだ。しかし由美彦は探偵としての能力は高くなく、『モア』の探偵業は アルバイトのモナコ(加藤小夏)が請け負っている。そんなモナコも昔、ミチルに助けられた1人だった。

この摩訶不思議な場所『モア』を、喫茶店から探偵事務所に変える合言葉、それは“コーヒー、ホワイトで”。それを唱えれば、真っ白なロリータファッションに身を包んだ美しきメイド探偵が、この店の裏メニューである“ホワイトコーヒー”とともに相談に乗ってくれるのだ。

今日も『モア』の扉を開けて合言葉を唱える女性が現れた。今回の依頼人は高級クラブ『Sun』のママ・瑛子(小野真弓)。悪質な客・川添(和田崇太郎)に困り果て、相談しにやって来たのだ。話を聞いたモナコは『Sun』への潜入捜査を決意する。知性あふれるモナコの采配により、川添を退散させることに成功したが、この事件をきっかけに、『Sun』のホステス・紗里(桃月なしこ)や、犬のストーカーに悩む優奈(石田千穂)など次々依頼者が現れ、事態はより複雑に深刻になり、ついには連続通り魔事件に発展していく……。

出演:加藤小夏 好井まさお 生島勇輝 小野真弓 大村彩子

桃月なしこ 石田千穂(STU48) 和田崇太郎/奥貫薫 川﨑麻世

監督:岡山一尋(第4回沖縄国際映画祭 CM部門グランプリ受賞)

脚本:森田剛行(函館港イルミナシオン映画祭 シナリオ大賞短編部門 グランプリ受賞)

配給:AMGエンタテインメント

©️映画「コーヒーはホワイトで」製作委員会

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