立憲・泉代表 裏金に脱税の可能性もと追及姿勢

 立憲民主党の泉健太代表は16日の記者会見で「今日から確定申告が始まる」と確定申告がスタートしたことを受け、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる「裏金」に関して「所得にもなるし、脱税の可能性もある」として、脱税の可能性について厳しく問い質していく考えを示した。

 泉代表は「国民の皆さんは1円単位で記載して納税する。裏金を受け取った自民党議員の中には、それを使わずに残しておいたという議員もいる。こういったお金は所得にもなるし、(そうであれば)脱税にもなっていく」と指摘し「脱税の可能性についても厳しく問いただしていきたい」と語った。

 裏金は安倍派、二階派の国会議員82人と元議員3人、6派閥2グループの事務総長ら91人を対象に実施した自民党の聞き取り調査で現職・元職の計85人すべてで確認され、その額は2018年~22年の5年間で約5億8000万円にのぼった

 また裏金が「選挙に使われたのではないか」との疑念が日本共産党の塩川鉄也議員から14日の衆議院予算委員会で提起された。例えば2019年の参院選挙では橋本聖子元五輪担当大臣が不記載額は1566万円と他の年にくらべ額が7倍以上に。世耕弘成元官房副長官も18年~21年では102万~476万円の中で19年は604万円。太田房江元経済産業副大臣も18年~20年で16万円~40万円が19年は158万円と突出していた。(編集担当:森高龍二)

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