「金あるなら子ども作れ」...「無精子症」公表のYouTuber、一部視聴者コメントを糾弾 「研がれた刃を突き付けてる」

釣りで人気を博すYouTuber・渥美拓馬さん(チャンネル登録者53万人超)が2024年2月14日に公開した動画で、抗ガン剤の副作用による「無精子症」であることを公表しているにもかかわらず、コメント欄やDMを通じて「子どもを作らないのか」と聞いてくる視聴者に不快感をあらわにした。

「なんで渥美は子ども作らないの?」と言われ...

渥美さんは19年9月に「急性前骨髄球性白血病」を発症し、約9か月後の20年5月には寛解、退院したことを報告した。22年4月には、自身の担当看護師だった女性との結婚を発表。23年10月にはXで、「抗ガン剤治療の副作用で、子供作れないんです 無精子症というやつです。死なずには済んだけど、妻には申し訳ないと思っています...」とも明かしていた。

「抗ガン剤の副作用について、誹謗中傷はやめてください」と題した今回の動画で、渥美さんは、「僕が退院してから3年9か月間くらいかな。白血病については動画では一切話さないようにしていました」と説明。ファンに元気な姿を見せたいという思いから、あえて言及せずにいたというものの、「今回凄く思うことがあって動画にすることにしました。この際、全部言ってやろうと思って」と息巻いた。

渥美さんによると、親交の深いYouTuberに子どもがいることもあってか、「なんで渥美は子ども作らないの?」「金あるなら子ども作れ」といった声が、コメント欄やDMを通じて投げかけられているという。これらのコメントに対し、「これ絶対に良くないことです」と怒りを滲ませる。

自身の生い立ちから「子どもはいなくていい」、一方で注意喚起も

渥美さんは「僕は小さい頃荒れていました。僕が荒れてたんじゃなくて周りが荒れていて」「家が嫌過ぎて社会人になったと同時に祖父母の家に居候した」と出自を明かし、「正直僕、家族に対しての良いイメージというのを持ててないんですよね。だから子どもは...ぶっちゃけ言いますよ?ぶっちゃけますけど、いなくてもいいと思ってるんですよ」と告白した。

続けて「ほんとに荒れてたんですよ、うちの家族」「暴言はかれるわ、殴られるわ、蹴られるわ、みたいな感じで。やられるしかないみたいな状態」と振り返り、「だからこそ、子育てと言うことに対して、すごい不安があった」と率直な気持ちを打ち明けた。結婚から2年余りが経過した今も夫婦仲は良好かつ幸せで、「(無精子症により)子どもを作れなくていいなと思っていた」とのこと。

そのうえで、世の中には不妊で悩んでいる夫婦がたくさんいると説き、「そういう人たちにもし、同じ言葉を言ったらめちゃくちゃ怒ります。ブチギレです」「そのぐらい研がれた刃を突き付けてるわけです。コメントで、DMで。渥美拓馬さんだからまだよかったけど」と憤慨した。

「もしかしたらすごく気にしているかもしれない方たちに向けて、そういう発言を今後しないようにしていただければ」とも呼びかけていた。

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