福山皇帝、仲皇后の「皇帝パレード特別版」 豪華絢爛な雰囲気が街を包む

手を振りながら出島表門橋を渡り、パレードに出発する福山さん(左)と仲さん=長崎市

 長崎県長崎市で開催中の長崎ランタンフェスティバルのメインイベントの一つ、「皇帝パレード」特別版が17日、同市内であった。同市出身の俳優でシンガー・ソングライターの福山雅治さんが皇帝役、本県出身の俳優、仲里依紗さんが皇后役を務め、豪華絢爛(けんらん)な雰囲気が街を包んだ。
 パレードは中国・清朝時代、皇帝と皇后が街に出かけ、民衆と新年を祝う様子をイメージ。旗隊や銀槍隊など約140人が国史跡の「出島和蘭商館跡」(出島町)から出島メッセ長崎(尾上町)までの約1.3キロのコースを練り歩いた。
 同日午後1時半、出島の門が開き、銅鑼(どら)や太鼓の音が鳴り響く中、福山さんと仲さんが登場。表門橋を渡ると、福山さんは「帰ってきたばい、長崎!」と第一声。福山さんは「今日この瞬間、皇帝パレードが行われるということは長崎の町が平和である証し。そのことを日本全国、アジア、世界に発信したい」と語った。仲さんは「東京に出て20年。久しぶりのランタンフェスティバルを楽しみにして帰ってきた」と笑顔を振りまいた。
 観覧はコース沿いにエリアを設け、初めて抽選制で実施。定員約2万6千人の6.5倍の約17万人が応募。みこしに乗った2人は約1時間半、手を振ったり、マイクで話しかけたりしながら、市民らの声援に応えた。終了後、出島メッセ長崎でトークイベントがあり、2人はリラックスした表情で古里への思いを語った。

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