児童「行政相談員」の役割を学ぶ 頼もしいし感謝したい 8回目の出前授業/岡山・津山市 

加茂小学校(岡山県津山市)で15日、6年生を対象に「行政相談出前教室」が開かれ、児童27人が国や自治体と地域住民をつなぐ行政相談員の役割について学んだ。

同校では2006年から実施しており、今回で8回目。初めに総務省の岡山行政監視行政相談センターの職員が、主な取り組みについて話した後、「行政相談員とは、地域の要望や苦情、悩みを聞き、行政に解決や改善を働きかける。津山市には6人いる」と説明。

続いて地元で活動する八木惠三子委員(75)が、あらかじめ同学年の子どもたちから取ったアンケートで挙がった相談内容を紹介。現場で撮影した写真を提示しながら「通学路が暗いという相談を加茂支所に伝えたところ、街灯を直しました」「百々地区内の横断歩道の線が消えている件については津山署に伝えています。交通量や歩行者人数などを考えて設置されますが、地域の要望も踏まえて検討されます」などと関係機関へ連絡した経過を報告した。

一方で、さまざまな事情で早期に解決できない事例についても話し、その上で「みなさんが身近な場所をしっかりと見て、問題に気付くことで地域はどんどん良くなっていく」と呼びかけた。

森元政稀君(12)は「相談員の存在を知ってよかった。直接言えない困ったことがある中で、しっかりと聞いて伝えてくれるのは頼もしいし、多くの人が助かっている。感謝したい」と話していた。

相談員の活動や役割について説明する八木委員

© 津山朝日新聞社