友達の前で2000円札を使用したら「偽札?」と聞かれました…令和でも使えますよね?

そもそも2000円札とは?

2000円札とは、名前の通り額面2000円の紙幣のことです。2000円札が発行された2000年には、九州・沖縄サミットの開催が決定していたため、図柄は沖縄のものがふさわしいと考え、沖縄の建造物のなかから、戦前に国宝に指定されていた文化財である「守礼門」を採用したとされています。
※出典:財務省「紙幣の図柄について、図柄の意味と、その図柄を採用した理由を教えてください」

なお、日本銀行「令和6年度に銀行券発注高」によると、2000円札は2000年と2003年の2回、合計8億8000万枚が発行されています。2004年以降は新規に製造されておらず、2024年の7月に行われる紙幣の改刷でも、2000円札は改刷されずそのままのようです。

2000円札は現在でも使える?

2000円札は、現在でも使用可能です。

1000円札などの通常の紙幣と同様に、スーパーやコンビニなどで使用できます。ただし、一部の自動販売機などでは使用できないケースもあるようです。そのため、確実に使用するのであれば、店員と対面のレジで使うか、銀行で両替するのがおすすめです。

また、発行枚数が少ない珍しいものですので、お年玉などに贈る紙幣として使用するのもおすすめです。

2000円札は沖縄ではよく利用されている

沖縄では、2000円札はよく利用されているようです。

日本銀行那覇支店が公表する「全国と沖縄県内の二千円札発行高推移」によると、発行当時は沖縄県内での2000円札の発行高数は200万枚前後でしたが、徐々に拡大し、2023年12月時点では約800万枚となっています。沖縄の銀行のATMでは、出金すると2000円札が出てくることもあるようです。

なお、全国では2004年の約5億万枚をピークに、2023年現在では約9700万枚まで急減しています。

全国的には目にすることの少なくなった2000円札ですが、沖縄では発行以来利用され続け、その結果右肩上がりで発行高が増え続けているのです。

2000円札は令和でも使えますが、使えない場合もあるため注意しましょう

2000円札は、令和になった今でもスーパーやコンビニなど、どこでも問題なく使えることが分かりました。ただし、一部の自動販売機などでは使えない場合もあるため、表示などをよく確認してから使用することをおすすめします。

基本的にお店であればほかのお札と同じように使えるため「偽札?」という言葉は気にせず、普段通りに使用していいでしょう。

出典

財務省 紙幣の図柄について、図柄の意味と、その図柄を採用した理由を教えてください
[日本銀行
現在発行されている銀行券・貨幣](https://www.boj.or.jp/note_tfjgs/note/valid/issue.htm)
令和6年度の銀行券発注高
Qこれまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか? 古いお札を持っていますが、現在も使えますか?
独立行政法人 国立印刷局 新しい日本銀行券特設サイト 2024年7月3日 お札が変わります
日本銀行那覇支店 全国と沖縄県内の二千円札発行高推移

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

© 株式会社ブレイク・フィールド社