サンドバルがジャイアンツとマイナー契約 2012年WシリーズMVP

「パンダ」がサンフランシスコに戻ってきた。日本時間2月18日、「NBCスポーツ・ベイエリア」のアレックス・パブロビッチ記者が報じたところによると、ジャイアンツは2012年ワールドシリーズMVPのパブロ・サンドバルとマイナー契約を結ぶ見込みだという。昨春にジャイアンツとマイナー契約を結んで引退したセルジオ・ロモとは異なり、サンドバルは2021年以来のメジャー復帰を目指しているようだ。今後は正式にマイナー契約を結んだあと、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加することになる。

現在37歳のサンドバルは2008年にメジャーデビューし、2010年、2012年、2014年と3度のワールドシリーズ制覇に貢献した巨漢の三塁手。2011年と2012年は2年連続でオールスター・ゲームに選出され、2012年のワールドシリーズでは第1戦で3本塁打を放つなど、4試合で打率.500、OPS1.654の大活躍を見せ、MVPに選ばれた。しかし、2015年のレッドソックス移籍後は急激に成績が悪化。2017年途中にジャイアンツへ復帰し、2019年には14本塁打、OPS.820と復調の兆しを見せたが、2021年にブレーブスで69試合に出場したのを最後にメジャーの舞台から遠ざかっている。

2022年はメキシカン・リーグでプレーし、昨秋にはドバイに設立された新リーグ「ベースボール・ユナイテッド」にも参加。2022年のオフシーズンにはプエルトリコのウィンター・リーグでもプレーしていた。しかし、メジャーでの出場は2021年7月が最後であり、どこまでやれるかは全くの未知数。メジャー通算1279安打、153本塁打の実績があるとはいえ、メジャー昇格のためには猛アピールが必要になる。

サンドバルは三塁と一塁を守る選手だが、ウィルマー・フローレス、J・D・デービス、ラモンテ・ウェイドJr.などライバルは多い。ホルヘ・ソレアの加入でDHが埋まったため、三塁はデービスとフローレスの併用、一塁はウェイドJr.(対右)とフローレス(対左)のプラトーンが予定されており、サンドバルが入る余地など全くないのが実情だ。

3度のワールドシリーズ制覇に貢献し、サンフランシスコでは絶大な人気を誇る「パンダ」だが、果たして3年ぶりのメジャー復帰を実現させることはできるのだろうか。

The post サンドバルがジャイアンツとマイナー契約 2012年WシリーズMVP first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.