元セーブ王のリアム・ヘンドリックス 契約は夏以降に持ち越しか

2021年にア・リーグ最多の38セーブを挙げ、2020~21年には2年連続でマリアーノ・リベラ賞(ア・リーグ最優秀救援投手)に輝いたリアム・ヘンドリックスは、昨年8月にトミー・ジョン手術を受け、リハビリに取り組んでいる。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、現在FAのヘンドリックスには複数のチームからオファーが届いていたようだ。しかし、ヘンドリックス自身が定めたデッドラインを過ぎても契約合意の情報は出てこない。メジャー球団との契約はリハビリが完了する夏以降に持ち越されることになりそうだ。

パッサン記者は日本時間2月15日の時点で「ヘンドリックスは複数のオファーを検討しており、契約するか否かを木曜日までに決断する見込みだ」と報じた。つまり、日本時間2月16日がヘンドリックス自身が定めたデッドラインだったのだ。ところが、それから2日を経過しても契約合意の情報は出ていない。よって、ヘンドリックスは今オフ中にどこかのチームと契約することを断念し、リハビリ完了後に改めてオファーを受け付けることを選択したのだとみられる。

パッサン記者は「ヘンドリックスはデッドラインまでに契約しない場合、引き続きトミー・ジョン手術のリハビリを行い、7月下旬ごろに公開練習の場を設ける予定だ」と報じている。トレード・デッドラインでブルペンの補強を目指すチームにアピールしたいという狙いがあるのだろう。ただし、昨年8月に手術を受けているため、7月下旬の時点でどこまで回復しているかは未知数だ。

現在35歳のヘンドリックスはブレイクした2019年以降、メジャーを代表するリリーバーとして活躍を続けていたが、2022年12月にステージ4の非ホジキンリンパ腫の治療を開始することを公表。見事にがんを克服し、昨年5月に感動的な戦列復帰を果たした。しかし、わずか5イニングを投げただけで右ひじを故障。6月に故障者リスト入りし、8月にトミー・ジョン手術を受けた。カムバック賞に選ばれたが、シーズン終了後にホワイトソックスから契約オプションを破棄され、現在はFAとなっている。

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