【深ヨミ】OWV最新シングルの初週地域別販売動向を過去作と比較調査

2024年2月14日公開のBillboard JAPAN週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”(集計期間:2024年1月29日~2月4日)で48,912枚を売り上げて首位を獲得したOWVの『BREMEN』。

同作はOWVの8thシングルで、初回盤、通常盤、FC限定盤の3形態で2月7日にリリースされている。1月26日に公開された表題曲のミュージックビデオは現在再生回数が53万回を突破している。

ここでは、SoundScanJapanの販売データを使用し『BREMEN』の販売動向を調査する。図1(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/134774/2)は『BREMEN』と2022年11月リリースの7thシングル『Let Go』、2022年7月リリースの6thシングル『Time Jackerz』の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。また、一般的なシングルの販売比率とも比較するため、昨年(2023年)に発売された全てのシングルの販売比率も“全シングル”としてグラフに追加している。

グラフを見てみると、『BREMEN』の関東での販売比率が『Let Go』から大幅に増加しているということがまず目に入る(61.5%→85.2%)。それに比例する形で他地方の数値が減少していて、特に中部は13%→3.1%、近畿は11.3%→5.4%へとそれぞれ比率が減っている。

全シングルと比較しても、『BREMEN』は前述の通り前作から大きく増加した関東の数値が全体より高い比率を記録していて、逆にその他の地域はどれも全体よりも低い数値だ。過去2作の売上動向においても関東は全シングルより10%近く高い比率を記録していることからも、関東中心のセールスとなっているのが見受けられる。今後は近畿や中部、そして合わせて6.5%しか占めていない他の地方(北海道地方・東北地方・甲信越地方・北陸地方・中国地方・四国地方・九州地方)での認知度をどれだけ上げていけるかが一つの課題となるだろう。

現在は大都市圏を中心に人気を獲得しているOWV。これから他の地方でも人気が上がって行けば更なる飛躍が見込めるだろう。『BREMEN』の2周目以降のチャートアクションをはじめ、彼らの今後の活躍に注視したい。

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