【フェブラリーS】藤岡佑「直線は長かった」伏兵ペプチドナイルがG1初制覇

2月18日、東京競馬場で行われた今年最初のJRA・G1、フェブラリーステークス(ダ1600m)は、11番人気のペプチドナイルが抜け出して波乱を演出した。2着にガイアフォース、3着に武豊騎乗の13番人気セキフウが入り、上位人気馬が総崩れで3連単は153万500円と大荒れとなっている。

フェブラリーS、勝利ジョッキーコメント
1着 ペプチドナイル
藤岡佑介騎手
「厳しいペースを追走して早めに先頭立ったので、なんとか粘ってくれっていう感じで乗ってましたし、馬自身がよく頑張ってくれたなっていう印象ですね。おおよその並びは想像がついていたので、想定以上に楽に好位が取れたので、このまま良い手応えで回ってこれないかなと期待しながら乗っていました。もうあまりにも楽に先頭に立ったので、なんとか押し切れないかなと思って、直線は長かったです。普段からコミュニケーションが取れてる厩舎ですし、馬自身もすごく調子が良さそうだった。レース自体はプレッシャーもかけられず、気楽に乗ってきてくれってことだったので、良いパフォーマンスが出せたと思います。すごく馬の仕上がりも良かったですし、順調に仕上げていただいて、すごく現役の時から仲良くしていただいている先生なので、よくやったなと言いたいです(笑)。リズムさえ守っていけば、力強く長く脚を使える馬ですし、前走が上手くいかなかったので、今日はもうとにかくスムーズにというつもりで乗りました。今日は人気薄で勝ったにも関わらず、沢山おめでとうと声をかけていただいてすごく嬉しかったです。これからもナイルと一緒に頑張りますので、応援よろしくお願いします」

レース結果、詳細は下記のとおり。

2月18日、東京11Rで行われた第41回フェブラリーステークス(4歳上オープン・G1・ダ1600m・1着賞金=1億2000万円)は、藤岡佑介騎乗の11番人気、ペプチドナイル(牡6・栗東・武英智)が快勝した。1.1/4馬身差の2着に5番人気のガイアフォース(牡5・栗東・杉山晴紀)、3着に13番人気のセキフウ(牡5・栗東・武幸四郎)が入った。勝ちタイムは1:35.7(良)。

1番人気でC.ルメール騎乗、オメガギネス(牡4・美浦・大和田成)は14着、2番人気で松山弘平騎乗、ウィルソンテソーロ(牡5・美浦・小手川準)は8着、3番人気でB.ムルザバエフ騎乗、ドゥラエレーデ(牡4・栗東・池添学)は12着敗退。

大波乱の決着

藤岡佑介騎乗の11番人気、ペプチドナイルが大波乱を演出した。2着にガイアフォース、3着にセキフウが入り、3連単は153万500円の払い戻しと今年最初のG1レースは大荒れとなった。ゴール前ではペプチドナイルが完全に抜け出し、渾身のガッツポーズでゴールした。殊勲の藤岡佑介騎手は「何とか粘ってくれという感じで乗っていましたし、馬自身がよく頑張ってくれた」と同馬の走りを称えた。

ペプチドナイル 20戦8勝
(牡6・栗東・武英智)
父:キングカメハメハ
母:クイーンオリーブ
母父:マンハッタンカフェ
馬主:沼川一彦
生産者:杵臼牧場

【全着順】
1着 ペプチドナイル 藤岡佑介
2着 ガイアフォース 長岡禎仁
3着 セキフウ 武豊
4着 タガノビューティー 石橋脩
5着 キングズソード 岩田望来
6着 レッドルゼル 北村友一
7着 ミックファイア 矢野貴之
8着 ウィルソンテソーロ 松山弘平
9着 ドンフランキー 池添謙一
10着 アルファマム R.キング
11着 イグナイター 西村淳也
12着 ドゥラエレーデ B.ムルザバエフ
13着 スピーディキック 御神本訓史
14着 オメガギネス C.ルメール
15着 カラテ 菅原明良
16着 シャンパンカラー 内田博幸

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