5年ぶりにオールスターゲームへ出場するケビン・デュラントが語った“レガシー”とは?

◆■通算10度の出場で歴代2位の平均25.0得点を誇るスコアラー

フェニックス・サンズのケビン・デュラントは、通算14度目のオールスター選出を飾り、ウェスタン・カンファレンスのメンバーとして2月19日(現地時間18日、日付は以下同)に「NBAオールスターゲーム2024」へ臨む。

今シーズンもここまでリーグ5位の平均28.2得点に6.6リバウンド5.7アシスト1.3ブロックを残しているものの、デュラントが球宴でプレーするのはゴールデンステイト・ウォリアーズ在籍時の2019年以来初となる。

というのも、デュラントはアキレス腱断裂のため2019-20シーズンを全休。ブルックリン・ネッツ在籍時の2021、2022、2023年にもオールスターへ選ばれたものの、いずれもケガのため欠場していた。

2019年のオールスターゲームでMVPに選ばれたデュラント[写真]=Getty Images

35歳ながらデュラントは依然としてリーグトップレベルを維持するスーパースター。現役最年長のレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ/39歳)、同じく35歳のステフィン・カリー(ウォリアーズ)とともにリーグを象徴する存在なのだが、18日に臨んだメディア応対で「次世代の顔になる候補についてどう見ているか?」と聞かれると、自身の見解をこう口にしていた。

「どの時代にもリーグを引っ張る選手が6人か7人はいたと思う。(現代でも)ステフとレブロン、俺だけじゃなく、ジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウェストブルック、カワイ・レナード、ポール・ジョージ(いずれもロサンゼルス・クリッパーズ)もそう。たくさんの選手たちが次世代の選手をインスパイアしてきたんだ」

そしてデュラントは今後リーグの顔になりそうな候補としてシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)やアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、同僚デビン・ブッカー、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、タイリース・マクシー(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、タイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)をセレクト。

サンズで自身3度目のリーグ制覇を目指す男は、これまでのNBAキャリアで優勝とファイナルMVPにそれぞれ2度、シーズンMVPに1度、新人王、75周年記念チームに選ばれてきた。

さらにオールNBAチームに10度、得点王には4度輝いており、リーグ史上屈指のスコアラーとしての地位を確立し、引退後のバスケットボール殿堂入りが確実視されている。

そんなデュラントは、現在どんなことを成し遂げることを望んでいるのか、そして自身のレガシーについて聞かれてこう切り返していた。

「俺はすでにやってきたことを続けて、毎日でも“出場可能”な状態であり続けたいだけ。どんな日でも何かを成し遂げようとするために始めたことはないんだ。何があろうと、俺はとにかく練習へ時間を費やしていくだけ。レガシーとしては、バスケットボールをプレーしてきた人たち、いま自分がいる位置まで上りつめることを望む選手たちからリスペクトされたい。それだけさ」

2012、2019年にオールスターMVPを獲得してきたデュラントは、通算10度の出場でNBA歴代2位となる平均25.0得点、同5位の250得点を残している。

5年ぶりのオールスターゲームで、デュラントがレブロン、ドンチッチ、ギルジャス・アレクサンダー、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)と先発出場してどんなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。

【動画】今シーズンのデュラントが見せてきたベストプレー集はこちら!

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