「刑務所に入れると言われた」元世界1位のロディック氏がロシアの警察官から強盗被害に遭った過去を明かす<SMASH>

ツアー屈指のビッグサーバーとして一時代を築いたアメリカ出身のアンディ・ロディック氏は、2003年の全米オープンの他、マスターズ5大会を含むシングルス通算32勝を挙げ、世界ランク1位にも輝いた名選手だ。そんな彼が、過去にロシアで遭遇した強盗被害について明かし、話題となっている。

ロディック氏は日本時間2月17日に自身の公式X(旧Twitter)を更新し、2006年にデビスカップのロシア戦のため、同胞であるジェームス・ブレーク氏、ボブ・ブライアン氏、マイク・ブライアン氏らと共にモスクワを訪れた際について綴った。

ロディック氏は当時、ただモスクワの路上を歩いていただけのようだが、そこに地元の警察官が近づいてきて「『いくら現金を持っているんだ?』と聞かれた」という。続けて「僕は300ドルと答えた。すると『金を出せ。さもなければ刑務所に行くことになる』と脅されたんだ。僕はお金を払って、警察官は去っていったよ」と明かした。
この出来事について「感情のないただの“取引”だった。クレイジーなことを常態化するのはやめてほしい。あってはならないことだ」と綴ったロディック氏は、この事件以降再びロシアを訪れることはなかったという。

さらに、Xユーザーから寄せられた「当時、このことを公にしようと考えなかったのか?」という質問に対しては、「全く考えなかった。僕は自分のするべきことだけをして、無事にロシアから去りたかった。相手が警察より悪質な組織だったかもしれないと考えると、騒ぎ立てたくなかったんだ」と説明。その後、ロディック氏は一部の返信を残して当該投稿を削除した。

なお、この事件後に行なわれたデビスカップロシア戦では、アメリカがロシアに2-3で敗北。ロディック氏自身もシングルスで2敗を喫している。

構成●スマッシュ編集部

© 日本スポーツ企画出版社