「会陽あと祭り」もコロナ禍前に 西大寺観音院一帯、3月3日まで

境内に露店や植木市が並んだ「会陽あと祭り」

 西大寺会陽から一夜明けた18日、宝木(しんぎ)争奪戦の舞台となった西大寺観音院(岡山市東区西大寺中)一帯で恒例の「会陽あと祭り」が始まった。露店の出店数が新型コロナウイルス禍前に戻り、家族連れらでにぎわった。3月3日まで。

 境内と、隣接する向州公園(同向州)にたこ焼きやクレープ、射的など約140の露店が並び、訪れた人が買い物を楽しんだり、争奪戦の余韻が残る本堂を参拝したりしていた。池坊の岡山県内支部の青年部員と西大寺高華道部員による生け花展のほか、植木市もあった。

 家族3人で訪れた同市東区の男性(69)は「露店が増え、祭りが以前の姿に戻ったことを実感した」と話した。

 25日は、子どもたちがきらびやかな衣装で境内を練り歩く「稚児入練(いりねり)供養」を実施。最終日には無病息災を願う「大柴燈(さいとう)護摩」、ステージイベントなどの「会陽アト祭り結願(けちがん)祭」が行われる。

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