「禁止・制限水域」は存在せず 中国国務院台湾事務弁公室

「禁止・制限水域」は存在せず 中国国務院台湾事務弁公室

中国国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官。(資料写真、北京=新華社記者/陳曄華)

 【新華社北京2月18日】中国国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮(しゅ・ほうれん)報道官は17日、台湾側が14日に金門海域で大陸の漁船を乱暴に排除したことで2人が死亡した悪質な事件について、大陸各界の強い憤りを招き、両岸(大陸と台湾)同胞の感情を深く傷つけたと表明した。

 朱氏は次のように述べた。海峡両岸はいずれも一つの中国に属し、台湾は中国の領土の不可分の一部である。両岸の漁民は古くから廈金海域の伝統的漁場で操業しており、いわゆる「禁止・制限水域」は元から存在しない。大陸側は台湾同胞に対して善意に満ちているが、大陸漁民の生命・財産の安全を無視する台湾側の行為を決して容認しない。台湾側は早期に漁船と漁民を解放し、善後策を確実に講じ、事実の真相を究明して関係責任者を厳しく処分し、犠牲者の家族と両岸同胞に説明をしなければならない。大陸側はさらなる措置を取る権利を留保する。結果に対する一切の責任は台湾側が負うことになる。

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