2023年新作時計を振り返る【ブライトリング】&【ルイ・エラール】手を出しやすい価格帯で憧れの機械式時計を提供

By WATCHNAVI salon

昨年、スイスで開催された「ジュネーブ・ウオッチ・デイズ」(世界最大の時計見本市である「ウォッチズ&ワンダーズ」に継ぐ規模で開催)を、ウオッチナビは現在取材を行った。これをもとに、本エキシビションで特に印象に残った【ブライトリング(BREITLING)】&【ルイ・エラール(LOIUS ERARD)】に焦点を当て、2023年ニューモデルを振り返る。

BREITLING

ナビタイマーの機能美を受け継ぐ美しき3針時計が誕生

ブライトリングはニューヨークでのローンチイベント直前となるジュネーブ・ウオッチ・デイズにて、参加メディアに向けてひと足早くナビタイマーのニューモデル「ナビタイマー オートマチック 36」「ナビタイマー 32」を公開した。シリーズ70周年を機に“旅”をキャンペーンテーマに掲げていることから、本作も連れ出したくなるような気品の高さが魅力となっている。

とくに「36」は性差にとらわれないサイズとデザインで、厚さはわずか11.4mmと薄型。スマートな機械式をリサーチ中の人にイチ押しだ。文字盤や素材違いのバリエーションのほか、ストラップはアリゲーターレザーかナビタイマー伝統の7連パイロットブレスレットのいずれかから選べる。

伝説的な航空時計を再解釈した3針タイプの新サイズ

ブライトリング「ナビタイマー オートマチック 36」 Ref.A17327381B1P1 66万5500円

アイコンウオッチのDNAを受け継ぎながら、3針式と36mm径への巧みなコンバートによって小振りな時計を好む層にも響くシンプルデザインを実現。ビーズ装飾の回転ベゼルと計算尺を連動させ、各種の計算が可能だ。

スペック:自動巻き(Cal.ブライトリング 17)、毎時2万8800振動、約38時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース、アリゲーターストラップ、ドーム型両面無反射コーティング済みサファイアクリスタル風防。直径36mm、厚さ11.4mm。3気圧防水。

ブライトリング「ナビタイマー 32」 Ref.U77320E61A1U1 102万8500円

旅をテーマとする華やかなデザインが魅力のシリーズ最小32mm径ナビタイマー。計算尺を省き、シンプルなフェイスと優れた視認性を獲得した。パステル色のマザー・オブ・パールなど、多彩な文字盤も特徴だ。

スペック:温度補正スーパークォーツ(Cal.ブライトリング 77)。ステンレススチール+18Kレッドゴールドケース&ブレスレット、ドーム型両面無反射コーティング済みサファイアクリスタル風防。直径32mm、厚さ8mm。5気圧防水。

問い合わせ先:ブライトリング・ジャパン TEL.0120-105-707 https://www.breitling.com/jp-ja/

LOUIS ERARD

アールデコをモダンに昇華させた新デザイン

2020年のマニュエル・エムシュ氏のCEO就任以降、ルイ・エラールは絶好調だ。とくに同業者・異業種問わずのコラボレーションが話題を呼んでおり、その勢いをジュネーブ・ウオッチ・デイズに持ち込んだ。

新たな協力者は、ウオッチインフルエンサーのアムル シンディー氏が主宰するSNS上のコミュニティ「ホロファイル」。人気定番のエクセレンスをベースに「ホロファイル」流のアレンジが施されると、古典的な同心円状の装飾やスモールセコンドと共に、アールデコの面影を残しながらも新鮮味溢れるアラビア数字が共存し合うデザインに。連携によるシナジーを感じ取れる良き例といえよう。

インフルエンサーの起用でトレンドを生み出す

ルイ・エラール「エクセレンス リミテッドエデイション Louis Erard × THE HOROPHILE」 Ref.LE34248AA44BVA152 49万5000円

パートナーとしてヨーロッパの時計愛好家に絶大な支持を受けている「ホロファイル」を迎えて開発した、アールデコスタイルの新エクセレンス。ニューヨークに聳え立つロックフェラーセンターやエンパイアステートビルに触発された幾何学デザインが印象的である。

スペック:自動巻き(Cal.SW261-1)、毎時2万8800振動、約38時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、グレインカーフストラップ、サファイアクリスタル風防(両面無反射加工)。直径39mm。5気圧防水。世界限定59本。

問い合わせ先:大沢商会 時計部 TEL.03-3527-2682 https://josawa-watch.com/louis_erard.html

※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。本記事は『ウオッチナビ Vol.92』より抜粋・編集しています。

Text/山口祐也(WATCHNAVI編集部)

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