絵はがきや古写真で知る「鉄道と横須賀」 横須賀線と京急線テーマに企画展

JR横須賀線と京浜急行電鉄の歴史を振り返る企画展示「鉄道と横須賀」=横須賀市立中央図書館

 神奈川県横須賀市内を走るJR横須賀線と京浜急行電鉄をテーマにした企画展示「鉄道と横須賀」が3月14日まで、同市上町の市立中央図書館で開かれている。今年はJRの横須賀駅開業(1889年)から135年と久里浜駅開業(1944年)から80年となることから企画。絵はがきや古写真、時刻表など45点で明治から現在までの歴史を振り返る。

 横須賀線は1889年、旧海軍の要望を受け、横須賀軍港に人や物資を輸送する目的で大船(鎌倉市)~横須賀間で開業し、太平洋戦争末期の1944年に久里浜まで延伸。一方、京急線は30年、後に合併する湘南電気鉄道が黄金町(横浜市)~浦賀間で開業した。

 戦前、横須賀市は軍港都市だったため、全国から人が集まった半面、街中の撮影は厳しく規制され、当時の写真は貴重という。そのため、大正時代の横須賀駅舎については絵はがきの写真で紹介しており、終戦直後の様子については、米国立公文書館に所蔵された古写真などを展示している。

 入場無料。問い合わせは同図書館電話046(822)2202。

© 株式会社神奈川新聞社