宇宙ごみ接近、観測に挑戦 日本企業、衛星打ち上げ

アストロスケールの実証衛星「ADRAS―J」(同社提供)

 日本の宇宙ベンチャー「アストロスケール」は18日、宇宙ごみの除去技術を確立するための実証衛星「ADRAS―J」(アドラスJ)を米ロケットラボのロケットに搭載し、ニュージーランドから打ち上げた。宇宙空間を漂うロケットの残骸に接近し、状態を観測する世界初の試みとなる。

 目標は日本が2009年に打ち上げたH2Aロケット15号機の第2段部分で、全長約11メートル、直径約4メートル、重さ約3トン。地上約600キロの地球の軌道上を高速で周回している。数メートルまで接近し、回転しながら漂う様子や、損傷、劣化の状況を観測し、撮影する。

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