中国・上海汽車集団(SAIC)傘下の英系MGモーター・インドネシアは15日、7人乗りの高級多目的車(MPV)「MGマクサス9 EV」、ステーションワゴン「MG ES EV」のEV2車種を、首都ジャカルタで開幕した自動車展示・販売会「インドネシア国際モーターショー(IIMS)2024」で発表した。同日から事前予約の受け付けを開始した。
販売価格はまだ明らかになっていない。マクサス9 EVは正式に発売されれば、インドネシアの高級MPVで初めてのEVとなる。
マクサス9 EVとES EVの航続距離は、それぞれ540キロメートル(欧州の測定基準=NEDC)、412キロ(欧州の試験方法=WLTP)。バッテリー容量はそれぞれ90キロワット時、51キロワット時となる。
MGモーター・インドネシアは現在、EVで「MG ZS EV」と「MG4 EV」の2車種、ガソリン車で3車種を販売している。EVの2車種は、今年から西ジャワ州チカランの工場で組み立て生産を行っている。
同社のドナルド・ラフマット最高執行責任者(COO)は、「ES EVとマクサス9 EVの2車種を公開したことは、利用者の生活スタイルに合わせた幅広い選択肢を提示するためだ」と述べ、今後のラインアップ拡大に意欲を示した。