【マレーシア】タンチョン、ス州で浮体式大型太陽光発電[公益]

タンチョン・モーター・ホールディングス傘下のTCスネルギーが稼働した浮体式大型太陽光施設(タンチョン・モーター・ホールディングス提供)

マレーシアの自動車関連コングロマリット(複合企業)タンチョン・モーター・ホールディングス(TCMH)は16日、傘下のTCスネルギーが手がけるスランゴール州スレンダーの浮体式大規模太陽光発電(LSS)施設が1月5日に稼働したと発表した。設備容量は20メガワット。

施設はスンガイラワンのスレンダー湖に設置。TCMHにとっては、初めての再生可能エネルギー事業となる。

国営電力テナガ・ナショナル(TNB)と25年の電力売買契約(PPA)を結び、104万3,114メガワット時のグリーンエネルギーを供給する。同施設の稼働により、二酸化炭素(CO2)の排出量を61万221トン削減できるという。湖のエコシステムや付近の環境を保全し、生物多様性や水質を維持するため、浮体式設備は湖水面の60%だけを利用した。

TCスネルギーは、TCMHの子会社であるタンチョン・モーター・アッセンブリーズ、地場自動車部品大手APMオートモーティブ・ホールディングス傘下のAPMショック・アブソーバーズなどによるコンソーシアム(企業連合)。TCスネルギーは、発電所の運転・保守を担う。

TCMHは2020年、政府のエネルギー委員会(EC)が実施したLSS第4期事業「LSS@MenTARI」の競争入札に応札し、落札企業30社に含まれた。

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