瀬戸大也が最終日400m個人メドレーで意地の銅メダル! 驚異の7大会連続メダルで日本代表入りを狙うパリ五輪に弾み!【世界水泳】

驚異の7大会連続メダルを死守した。

現地2月18日、カタール・ドーハで開催されている世界水泳は大会最終日を迎え、男子400メートル個人メドレー決勝が行なわれ、2019年の同大会で個人メドレー2冠の瀬戸大也が4分12秒51で銅メダル。男子200メートルバタフライで金メダルを掴んだ本多灯に続き、今大会の競泳陣2つ目のメダル獲得者となった。

午前中の予選を全体3位で通過した瀬戸。日本の競泳陣を牽引する29歳のベテラン・スイマーは3レーンで臨んだ。

瀬戸は前半のバタフライで4番手、続く背泳ぎも4番手で折り返し、トップを泳ぐアメリカのカーソン・フォスター、2番手のマックス・リッチフィールド(イギリス)を追いかける。瀬戸は得意の平泳ぎでテンポを上げると、首位で折り返したフォスターと1秒32差の4位で追泳。最後の自由形に勝負をかけた。

自由形で瀬戸は先頭に浮上したルイス・クレアバート(ニュージーランド)を猛追。激しい表彰台争いは瀬戸と、スタミナが落ちてきたフォスターの一騎打ちに。終盤、瀬戸が意地のひとかきでゴールにタッチ。わずか0秒11差で、瀬戸が銅メダルを掴み取った。金メダルはクレアバートで4分9秒72、銀メダルはリッチフィールドだった。
200メートル個人メドレーでは僅差で表彰台を逃したが、本命に捉えた種目で意地のメダルを獲得した瀬戸。世界水泳で初めて金メダルを獲得したのは11年前のバルセロナ大会で、そこから日本競泳陣の主役に成長。15、19年にも頂点に立ち、17年のブダペスト大会と去年の福岡大会では銅メダルを獲得するなど、この種目では無類の強さを発揮した。

今年5月に三十路を迎え、スイマーの中ではベテランの領域に入った男が、今夏のパリ五輪出場に向けて3月の代表選考会に弾みをつける価値ある銅メダルとなった。

構成●THE DIGEST編集部

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